同性愛者への希望― 本当の原因と、実体験に基づく聖書的克服方法
2015年6月26日、アメリカの連邦最高裁判所は、同性婚を憲法上の権利として認めました。そして日本でも、続く2015年11月5日、東京都渋谷区が同性婚を合法化しています。
近年、同性愛者の権利を擁護するこのような流れが世界的に広がりつつある一方、未だ反対の立場を取る人も多くいる中で、この問題は宗教的にも社会的にも多様な議論がなされる重要なテーマとなっています。
- 人はなぜ同性愛になるのか?
- 同性愛は本当に罪なのか?
- 同性愛を問題視する場合、その解決方法はあるのか?
本記事では、同性愛問題に関心のある全ての方にとって重要なこれら三つの問いに対し、最新の研究報告と、聖書的な視点を踏まえ、確かな答えを提供していきます。特に、同性愛的な性的志向そのものの改善方法については、他の日本語のウェブサイトや本でほとんど見られない画期的な情報をお伝えしていきたいと思います。
同性愛に関する基礎用語
はじめに本論を進めていく前に、同性愛者に関わる用語について、その正確な定義を確認していきたいと思います。
生物学的性:生まれた時の身体的特徴から判断された性。肉体上の性のこと。
性自認:自分がどの性別かという自覚のこと。肉体上の性別とは異なる視点。
性的指向:好きになる相手の性別のこと。
性同一性障害(トランスジェンダー):体の性と心の性が一致しない人のこと。
同性愛者(ホモセクシュアル):同性(生物学的性)を好きになる人のこと。英語では「ホモセクシュアル」となるが、この言葉は欧米や日本において、男性の同性愛者を指して用いられる場合が多い。また「ホモ」という略語は差別的表現と見做される風潮があるため、通常は用いられない。
両性愛者(バイセクシュアル):男性・女性の両方を好きになる人のこと。
ゲイ=男性の同性愛者のこと。より正確には、①男性の体で、②自分を男性であると認識し、③男性を好きになる人のこと。「ホモ」とは異なり、「ゲイ」という呼び名には肯定的な意味合いがあるため、通常の呼び名として用いられる。
レズビアン=女性の同性愛者。より正確には、①女性の体で、②自分を女性であると認識し、③女性を好きになる人のこと。 「レズ」という呼び名は差別的なニュアンスとなるので、通常は「レズビアン」もしくは「ビアン」と呼ばれる。
LGBT:レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字から作られた頭字語であり、これらのグループに属する人々の総称。
LGBT、同性愛者の割合
「あなたの周りに左利きの人はいますか?」「AB型の人はいますか?」と聞かれたら、ほとんどの場合「もちろんいるよ」となるでしょう。では、「あなたの周りにLGBTの人はいますか?」と聞かれたらどうでしょうか?
多くの日本人は、「いない」と答えそうですが、実際にはほとんどの場合「いるよ」となるのが事実です。電通ダイバーシティ・ラボの「LGBT調査2015」によれば、現在の日本におけるLGBTの割合は7.6%であり、それは左利きの人やAB型の人とほぼ同じ割合となっているのです。
ではなぜ、ほとんどの人がLGBTの存在を知らないかというと、ほとんどのLGBTの人が、「ばれないよう」生活しているからです。こうした状況を考えると、私たちはもっとLGBTの問題に関心を持ち、理解を深める必要があると言えるでしょう。
ちなみに、世界の総人口におけるLGBTの割合については、3~4.5%となっており、日本の割合よりはやや少なめとなっています。
ドイツでの迫害―同性愛者の苦悩の歴史
今でこそ、同性愛者の権利が世界的に擁護される時代になってきたとはいえ、大抵の場合、同性愛者は異性愛者よりも多くの悩みを社会の中で抱えます。先程の日本におけるLGBTの統計から、多くの同性愛者がバレないよう生活しているという事実も、その葛藤を物語っています。
さらに、時代や国によっては、同性愛者は厳しく迫害されることさえありました。たとえば第二次世界大戦中、ヒトラーが多くのユダヤ人を迫害したことは有名な話ですが、加えて彼の手は同性愛者にも向けられました。ヒトラーは、優生思想を掲げてアーリア人を増やそうとしていましたが、同性愛者のカップルからは子供が生まれないという事実から、彼らを「国家の敵」と見做すようになり、次々と逮捕して強制収容所に入れていきました。
ゲイの男性たちは、強制収容所の中で他との区別のためにピンク色の逆三角形のマークをつけられました(ピンク・トライアングル)。それは、ユダヤ人が強制的にダビデの星の印を付けられたのと同様でした。レズビアンの女性たちも含め、彼らは収容所の中で過酷な労働に課せられ、その多くが死に追いやられていきました。
このような迫害の事例は、世界的に見ればあくまで氷山の一画です。そして、ここまでの際立った反対が無かったとしても、多くの同性愛者が、歴史的に何らかの葛藤や悩みを抱えてきたことは事実です。
ですから、同性愛者に関する問題を考える時には、まず第一に、彼らが歴史的に味わってきた苦悩を理解し、その気持に寄り添う必要があるのです。
同性愛の原因―遺伝的か環境的か
同性愛の原因については、長年にわたって多くの人々が研究を重ねてきました。そして、現状で提唱されている代表的な説を大きく二つに分けると、(1)遺伝的要因(先天性)と、(2)環境的要因(後天性)の二つに分かれます。
遺伝的要因:脳の構造の違い
近年、同性愛の原因の通説として提唱されているのは、「脳の構造の違い」です。
アメリカのSalk研究所のLeVay S.教授によれば、異性愛男性と、同性愛男性とでは、脳の一部の「視床下部」という部位で差があるという報告が出ています。視床下部は、以前から性衝動と関係があると知られていた部位ですが、この視床下部の「視床下部前間質核の第3核」(略:INAH-3)の大きさは、男女間で差があり、男性の方が女性よりも大きくなっています。
( 男性 > 女性 )
ところが、同性愛男性と異性愛男性とでこの部分を比較すると、同性愛男性の部位の大きさは、異性愛男性よりも小さいことがわかりました。
( 異性愛男性 > 同性愛男性 )
また、女性と同性愛男性を比較すると、同性愛男性の「INAH-3」は、女性と同等、もしくはそれよりも小さくなっていることがわかりました。
( 女性 ≧ 同性愛男性 )
以上の点を考えると、確かに同性愛男性の脳の構造は、異性愛男性と異なることがわかります。しかし、このような脳の構造の違いは、なぜ生まれるのでしょうか?
ゲイ脳になる理由
アメリカのマウントサイナイ医科大学のByne W教授は、赤毛猿の「INAH-3」の研究結果を報告しています。報告によれば、アカゲザルのINAH-3においても、人間と同じように、その大きさに応じて性差が生じていることが確認されており、その大きさは胎生期の性ホルモン(アンドロゲン)の量によって決まることがわかっています。[i]
赤毛猿におけるデータが人間にも当てはまるかどうかについては、はっきりとしたことは言えませんが、その可能性を示唆する報告も存在します。
妊娠中のストレスが子供の同性愛の原因となる?
オランダ・アムステルダム大学の神経科学者、ディック・スワーブ教授(69)は、最新の著作「脳こそ人間のすべて(We Are Our Brains)」において、「同性愛者となることは胎児期に決められる」という説を発表しています。
スワーブ教授の長年の研究によれば、妊娠中に様々なストレスにさらされた女性の子どもは、将来、同性愛者になる可能性が高いといいます。そして、その原因として教授が提唱しているのが、人がストレスを受けた時に分泌する「コルチゾール」というストレスホルモンです。スワーブ博士は、この「コルチゾール」こそが、胎児の性ホルモンのレベルや、脳の形成に変化を及ぼすと考えているのです。
なお、博士の研究は、ストレスだけでなく、喫煙(ニコチン)やドラッグ(アンタフェタミン)の使用といった習慣についても同様に、生まれてくる子どもを同性愛者にする可能性を高めると報告しています。
環境的要因
人が同性愛者となるもう一つの説は、「環境的な要因」です。つまり、生後の環境が、性差に影響を与えている、というものです。この点について、双子を対象とした実に興味深い研究が、スウェーデンでなされました。([ii])
研究の内容
この研究では、世界一の登録数を誇るスウェーデンの双子登録が利用され、1959〜1985年の間に生まれた一卵性双子2320組、二卵性双生児(同性)1506組を対象に調査が行われました。一般的に、一卵性双生児は「遺伝子」と「環境」を共有し、二卵性双生児は「環境のみ」を共有します。
調査対象者の中では、男性の5%と女性の8%が、それまでに一度は同性と関係を結んだと申告しており、研究者らは、それらの情報と、彼らが関係を持った全ての人数をもとに統計データを取りました。そして、研究の結果、次のような点が明らかになりました。
研究の結果:
(1)遺伝的要因の結果をみると、たしかに一卵性双生児の方が二卵性双生児と比べて「両者が同性愛者の確率」は高かったですが、その違いは決して大きなものではありませんでした。
(2)男性同性愛者にとって、性的指向の遺伝的要因は34〜39%程度でしたが、女性に至っては僅か18〜19%が遺伝要素によるものでした。
(3)他にも男性同性愛者の共有環境(家庭環境など)による要因は0%、個人的な特異環境要因は61〜66%にも及ぶことがわかりました。これに対し、女性の場合の共有環境要因は16〜17%、特異環境要因は64〜66%でした。
研究結果が明らかにしたこと
(1)同性愛の原因としては、遺伝的な要因は確かに存在しますが、統計的には男女共に、環境要因の方がより強く影響します。
(2)性的指向に関しては、男性よりも女性の方が、環境要因に強く影響を受けます。
(3)研究者によれば、ただひとつの要因が決定的というわけではなく、同性愛はこれらの全てが複雑に絡み合った結果であるとしています。
遺伝的要因と環境的要因についての結論
(1)同性愛の原因としては、遺伝的要因と環境的要因のどちらも確かに存在します。そして、環境的要因は、遺伝的要因よりも強く性的指向に影響すると考えられます。
(2)遺伝的要因が生じる原因の一つとして挙げられるのは、妊娠中に母親が受けたストレスです。また喫煙やドラッグなどの習慣も、同性愛の原因として考えられます。
(3)環境要因の場合、男性よりも女性の方がより強く影響されます。
同性愛者になる7つの要因
前の見出しでは、同性愛者になる原因として、遺伝的要因と環境的要因の二つがあることを取り上げましたが、それらの要因におけるさらに具体的なケース(要因)を、これから挙げていきたいと思います。
なお、同性愛者に至るケースは様々であり、以下の項目で全ての原因を説明できるとは考えていません。
また、どれか一つの要因によって同性愛者になる場合もあれば、複数の要因が絡み合ってなる場合もあるでしょう。
1:性的虐待
幼少期に性的虐待を経験する多くの子供たちは、虐待を通して心に傷を抱え、自分の性的指向や性的アイデンティティに混乱や不安を覚え、結果として自身も同性愛者になっていくことがあります。
『性的虐待を受けた少年たち ボーイズ・クリニックの治療記録』では、性的虐待を受けた多くの少年たちをケアしてきた記録が、次のように記載されています。
「私たちのところにやって来る少年たちの多くは、トーマスのように、男性から性的虐待を受けたことによって、自分は同性愛者なのではないか、あるいは同性愛者になったのではないかという不安に悩んでいる。ある少年は、それを「ゲイのウィルスに感染した」と表現した。こうした不安は、とりわけ年長の少年たちにとっては深刻である。
もちろん、少年たちが同性愛者になる可能性があることを無視してはいけないし、そのことで彼らが自分を責めることがないように注意する必要はある。 子どものころに性的虐待を受けた成人男性の多くが、虐待者が男性であったか女性であったかにかかわらず、自分の性的指向がわからなくなり混乱したと語っている。
ロジャースとテリーの研究(Rogers & Terry, 1984)では、同性愛的な虐待の被害にあったことのある少年全員が、自分の性的アイデンティティに関する混乱や恐怖心をあらわにしたという。
また、この研究によれば、こうした混乱は、なぜ虐待者が自分を選んだのかという疑問、自分自身は気づかずにいた同性愛的指向を虐待者が発見したのではないかという懸念、自分が行為を拒否できなかったという無力感と関連しているという。(アンデシュ・ニューマン、ベリエ・スヴェンソン著『性的虐待を受けた少年たち ボーイズ・クリニックの治療記録』新評論、212-213P)
ステファンの事例
ステファン・ブラックは、普通の家庭で育ち、父も母も愛し合っていました。しかし、彼を担当したベビーシッターは、幼いステファンに性的ないたずらをしました。6歳だったステファンに対して非常に親切で信頼させて、彼の行為が愛情の表現であるとステファンに信じ込ませたのです。
その結果、「自分が誰なのか」という自己認識や、自分の性についての考え(性的自己認識)が歪んでいくようになり、同性愛者として生活を送るようになっていきました。
2:親との不健全な関係
幼少期に親との健全な関係を育くむことができなかった子供は、その不健全な関係が影響して、その後の人生で同性愛者になる可能性が、そうでない場合と比べて高まります。例えばその親が支配的であったり、無関心であったり、何らかの中毒症であったりする場合は、子供との関係が正常なものではなくなります。
その結果、父親からの愛情を十分に受けることができなかった少年が、心に空いた穴を埋めるために、他の男性に愛情を求めるようになる、という場合があるのです。
また、不健全な関係は、同性愛的傾向だけでなく、うつ病、中毒症、対人関係の不和など、他の様々な問題も引き起こします。
ジョナサンの事例
ジョナサン・ハンターは、幼い時からアル中の父親と親密な関係を持てなかったことが原因で、父だけでなく男性に対しても相反する感情を持つようになっていきました。そして彼は、心に闇を抱えるようになり、その闇は彼を同性愛の生活へと導いていきました。
3:性に関する親の教育方法
性に関する親の教育方法・教育の指針は、子供の性的自己認識や性的指向に大きな影響を与えます。
(1)親から同性愛を肯定する教育を受ける:たとえば、異性愛だけでなく同性愛も良いことだ、同性との性的交わりも試してみた方が良い、という教えを親から受けた場合が当てはまります。
(2)親の一方的な意向によって異なる性の自己認識を植え付けられる:たとえば、男の子供が欲しかったのに、女の子が生まれた場合に、親が子供を「男っぽく」あるいは「男の子」として育てようとする場合です。またその逆のパターンも当てはまります。
クリスティの事例
クリスティの母親は、彼女が生まれる前から「ずっと男の子が欲しい」と考えていました。そのように考えた理由は、この社会では、女性よりも男性の方が得をすることが多いと感じていたからです。それで、母親はクリスティに、「男の子として生まれた方が良かった」と語るようになりました。またクリスティ自身もその影響を受けて、その教えを肯定する考えを持つようになっていったのです。
その後、クリスティの中には、男性的な自己認識が生まれるようになり、レズビアンとしての生活を送るようになっていきました。
4:性的堕落・ポルノ
道徳的・性的堕落が進む社会では、それに伴って同性愛者となり得る影響も増していくことになります。霊的な価値観ではなく、肉体的快楽が重視されるようになると、男女の愛の表現としての本来の性の認識が崩れていき、人々は好奇心から、性的交わりを含め、快楽をもたらすものを何でも求めていくようになります。
このような状況は、同性愛のみならず、ドラッグやアルコールなどの中毒症、獣姦行為などへも繋がっていきます。
紀元一世紀のローマ帝国における性的堕落
紀元一世紀のローマ帝国では、各地の主要都市に偶像礼拝の神殿がありましたが、そこには多くの男娼や娼婦がいて、礼拝の儀式と性的交わりがセットで行われていました。このような儀式は、社会の道徳的退廃や性的堕落をもたらし、同性愛行為の増加を助長しました。
新約聖書のローマ1章では、当時の人々が同性愛に走った主要な原因が、性的堕落を伴う礼拝行為であったことが明らかにされています。
「それゆえ、神は、彼らをその心の欲望のままに汚れに引き渡され、そのために彼らは、互いにそのからだをはずかしめるようになりました。25 それは、彼らが神の真理を偽りと取り代え、造り主の代わりに造られた物を拝み、これに仕えたからです。・・・すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行なうようになり」(ローマ1:24-27)
ポルノ―現代特有の性的堕落
性的堕落とそれがもたらす結果は、時代を通じて変わりませんが、近代特有の流行りとして注意すべきなのが、雑誌・ビデオ・インターネットを通じて提供されるポルノ全般です。
特に、欧米などの性的堕落が進んだ国々で制作されるポルノには、露骨な内容が多く、同性愛や乱交をテーマにしたものも少なくありません。このようなポルノは多くの多感な若者の好奇心を掻き立てることによって、彼らが同性愛行為へ踏み出す入り口となっています。
断言しますが、ポルノを観る全ての人は、自分を悪霊の影響下に置くことになり、その影響を受けることによって、同性愛への扉を開くこともあるのです。この点については、追って詳しく取り上げます。
ケーガンの事例
ケーガン・ウェスレーは、小学四年生の時にホームパーティーに呼ばれましたが、そこの家でポルノ雑誌が見つかりました。そこには年上の男の子たちもおり、皆で雑誌を眺めていると、彼らは好奇心からケーガンをレイプしました。
その結果、彼は精神的・肉体的にひどく傷つけられ、後にバイセクシュアルの生活を送るようになりました。
5:同性愛をもたらす悪霊
クリスチャンでない人にとっては信じられないような話かもしれませんが、この世界には、同性愛を生じさせる悪霊が実在します。悪霊は、道徳的に清い場所よりも、堕落・退廃した環境下でより活発に働くことができますので、性的堕落が同性愛を生じさせるという現象は、悪霊の影響も関わっている可能性が高いと言えます。
元悪魔崇拝者、ジョン・ラミレス氏の実体験
ジョン・ラミレス氏は、かつて生涯を悪魔崇拝に捧げていた筋金入りの魔術師でした。彼は魔術師として成功しており、ニューヨークで第三の地位に就く高位の祭司だったのです。魔術師としての彼の活動には、ニューヨークをはじめとするアメリカの各地域を呪いにかけることが含まれていましたが、その時に呪いの一つとして「同性愛の霊」を放つ時もあったと証言しています。(下記ビデオの7分目~)
エレル・ミニストリー代表、ピーターの証言
キリストの使命を実行する団体として、世界的に活動を展開するエレル・ミニストリーの代表であるピーター・ホロビン氏は、ある同性愛者のために祈った時の経験について、ビデオの中で証言をしています。そのゲイの男性は、世界のどこにいても20分以内に同性愛者のコミュニティを見つけることができる特殊な霊感を持っていましたが、その霊感が神からの導きではないことは自身がよくわかっていました。
彼は同性愛からの解放を望み、罪を告白し、悔い改めの祈りをし、ピーターたちも共に祈りました。すると、彼を支配していた同性愛の霊と世を支配する霊とが抵抗のために叫び出しました。ピーター達は祈りを続け、その男性は同性愛から解放されたのです。(下記ビデオ6分目以降)
6:母親が妊娠中に受けたストレス
既に取り上げた点ですが、オランダの神経科学者、ディック・スワーブ教授の長年の研究によれば、妊娠中に様々なストレスにさらされた女性の子どもは、将来、同性愛者になる可能性が高いと報告されています。
その原因は、人がストレスを受けた時に分泌する「コルチゾール」というストレスホルモンであり、この「コルチゾール」が、胎児の性ホルモンのレベルや、脳の形成に変化を及ぼすと考えられるのです。
7:母親の喫煙やドラッグの習慣
同じく、スワーブ教授が提唱する説であり、喫煙(ニコチン)やドラッグ(アンタフェタミン)の使用といった習慣についても、ストレスと同様に、生まれてくる子どもを同性愛者にする可能性を高めると報告されています。
※アンタフェタミンとは、日本では覚醒剤などに用いられる成分です。
同性愛は罪なのか
同性愛の問題はなぜ難しいのか?
同性愛に関わる問題は、とてもデリケートで難しい側面を持っています。確かに生物学的に見れば、同性同士が性的に結びつくことは不自然のように見えますし、歴史的に多くの社会では、それは不自然な行為と見做されてきました。
しかし、同性愛者の方々にとっては、異性を愛することよりも、同性を愛することの方が「自然」だと感じます。バイセクシュアルの方々を除けば、彼らにとっては異性を愛することのほうが「不自然」であり、同性を愛することの方が「幸せ」だと感じるのです。
加えて、こうした性的指向を異性愛へ改善する手段も、現在の研究では発見されていません(本記事では、後ほどその方法をお伝えします)。このような点が、同性愛の問題を難しくしている原因だと言えるでしょう。
とはいえ、世界的な流れとしては、同性愛者の権利は昔よりも遥かに擁護されつつあります。日本でも2015年3月31日に東京都渋谷区で、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める条例が可決されたニュースが、大きな話題を呼びました。
その時に行われた世論調査によれば、同性同士の結婚に対する賛成派が53.5%、反対派が37.4%、どちらともいえない派が9.1%、となり、賛成派が大きく上回る結果となったのです。
善悪の基準は誰が決めるべきか?
もしも今後の世界でも民主主義が続いていくのなら、多数決の原理が大きく働くこととなり、賛成派が増えつつある同性愛者の権利は拡大していくことでしょう。しかし当サイトでは、ここで重要な一つの問題を提起します。それは「善悪の基準は誰が決めるべきものなのか?」という視点です。
もしも、多くの日本人が考えているように、この世界を創造した神が存在せず、私たち人間をはじめとする生命が自然淘汰の結果成り立っているのなら、自分たちのルールは自分たちで決めれば良い、ということになります。
しかし、もしも世界を創造した神がいて、人間に法と秩序を与えているのなら、善悪を決める決定権は、人間の側にではなく、神の側にあるといえます。当サイトでは、この世界には創造主である神が実在し、その神が聖書を通して私たちに啓示を与えている、という真実を一貫して説明しています。そして、同性愛の問題についても、人間の基準ではなく、聖書に基づいた神の基準に沿って考える必要があると考えます。
聖書は同性愛について何と教えているか?
同性愛に対する創造主の見方は、聖書全体を通して一貫して明白に示されています。該当の聖句は、次の通りです。
「男がもし、女と寝るように男と寝るなら、ふたりは忌みきらうべきことをしたのである。」(レビ20:13)
「26 こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に引き渡されました。すなわち、女は自然の用を不自然なものに代え、27 同じように、男も、女の自然な用を捨てて男どうしで情欲に燃え、男が男と恥ずべきことを行なうようになり、こうしてその誤りに対する当然の報いを自分の身に受けているのです。」(ローマ1:26-27)
「あなたがたは、正しくない者は神の国を相続できないことを、知らないのですか。だまされてはいけません。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません」(コリント人への手紙第一6:10)
以上に挙げた聖句から、聖書が同性愛行為を罪としていることは、明らかな事実です。ですから、人間の基準ではなく、人間の創造者の基準に立てば、同性愛行為は認められない行為となるのです。
とはいえ、頭では罪だとわかっていても、それだけで同性愛の性的指向を克服できるわけではありません。そのような葛藤の中で、実際に多くの人が苦しんできたからです。
しかし、神は聖書を通して、同性愛の問題を克服する確かな方法を示しています。そこで、次の見出しでは、聖書的な方法に沿って、同性愛を克服した人々の実体験をご紹介したいと思います。
※昨今、同性愛行為を認める教会が世界中で増えている中で、同性愛の問題は教会の中でも議論の対象となっています。聖書が同性愛について何と述べているのかについて、より詳しい解説は、「キリスト教の疑問~聖書は本当に同性愛を罪だと教えていますか?」をご覧下さい。
神の力の証明―同性愛から解放された人々
同性愛の性的指向そのものを克服する方法は、現代の医学や科学では全く見つかっていません。しかし、聖書の神ご自身が同性愛行為を罪としている以上、神の元にはその解決方法があります。
その方法とは、イエス・キリストに助けを求めることです。誰でも、自分の罪を認め、その道から離れるための助けをキリストに求めるならば、神は実際にその人の内側を変革させ、新しい人生を進む力を与えてくれるのです。
どんな原因によって同性愛になったかは関係がありません。どんな同性愛者でも、神が用意しておられる方法に信頼を置くならば、神はその人を同性愛から解放することができるのです。
なお、この方法がキリスト教の信仰を正当化するために提案されていると考えるべきではありません。このステップは机上の空論ではなく、既に世界中の同性愛者に癒やしと解放をもたらしてきた実体験に基づく方法だからです。聖書の言葉は単なる人間の言葉ではなく、現実的に生きて働く神の力なのです。
「福音は、・・信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。」(ローマ1:16)
ここで、同性愛者を変革させる神の力を証明する、三人のクリスチャンの証をご紹介したいと思います。本記事では簡潔に要約しますが、是非時間を取って、実際に動画をご覧になってみて下さい。
ケーガン・ウェスレー
ケーガンは、中学・高校の時は、ポルノ、薬物、アルコールにハマると同時に、男性・女性の両方と肉体関係を持つようになっていました。しかし、彼の心にあったのは虚しさであり、心の奥底では、常に自分を愛して受け入れてくれる存在を探し続けていました。
ある日、彼はクリスチャンの集会に参加していた時、同性愛やドラッグやアルコール中毒からイエスの力によって解放された人々の証を聞きました。そして、自分も解放されたいという気持ちが彼を強く促し、祭壇の前に出て、イエスに助けを求めました。
すると、彼の全身をイエスの愛が包み込み、傷ついたケーガンの心を完全に満たしていきました。その時依頼、彼は同性愛をはじめ、その他のあらゆる中毒から見事に解放されたのです。
ステファン・ブラック
ステファンは、幼少期にベビーシッターから性的虐待を受けたことがキッカケで、同性愛者となりゲイとして生活を送っていました。ところが、人生の転機を迎えていたある時、神からの語りかけを聞き、イエス・キリストに従う人生を歩む決意をしました。
そしてその日の夜、聖書を開いて神の律法を確かめると、「あなたは女と寝るように、男と寝てはならない。これは忌みきらうべきことである。」(レビ18:22)と書いてあり、ステファンは「私が変わるのを助けて下さい。」と神に求めました。
するとその瞬間に「男性と繋がりたい」という中毒のような衝動が、彼から無くなりました。以来30年間、ステファンは同性愛行為を行っていません。神は聖霊によってステファンを内側から変革させたのです。
シャーリーン・コサラン
シャーリーンは、元同性愛者の活動家であり、黒人レズビアンを対象とした全国雑誌の編集長を務めていました。しかし、人生の転機を迎えた時から、彼女は神との関係を真剣に考えるようになり、「この囚われの状態から、どうやって抜け出せばいいか」と考え始めました。
そしてある日、牧師に自分の気持ちを打ち明けながら涙を流している時に、神の霊がシャーリーンに語りかけました。
「今日が、あなたが選ぶ日である。私を選ぶなら、私はあなたを用い、あなたを幸せにする。あなたの中に培ってきた才能を私の栄光のために用いる。しかし、もし私を拒絶するなら、あなたを思いのまま、やりたいように生かすが、人生の最後には裁きの日が来るだろう。」
シャーリーンが「主よ、私はあなたを選びます。」と答えると、シャーリーンの心は聖霊に満たされ、目からは涙が溢れました。そして、彼女は同性愛行為から解放されたのです。
イエス・キリスト―同性愛を克服する唯一の方法
これまでにご紹介した証を通して、すでにあなたは(1)同性愛が神から見て罪であり、(2)イエス・キリストには人を同性愛から解放する力があり、(3)誰でも神に助けを求めるならば聖霊がその人を造り変えることができる、という点について、理解しはじめておられるかもしれません。
そこで最後に、同性愛の克服のために踏むべき次の三つのステップの内容について、しっかりと確認していきたいと思います。
- 正しい自己認識を持つこと
- 同性愛が罪だと自覚すること。
- 同性愛を克服するために、キリストに助けを神に求める
なお、全てのステップにおいて、聖書の学びは欠かすことができません。克服を望む人は、できるだけ教会へ足を運び、牧師や円熟したクリスチャンに援助を求めて下さい。(教会選びについては、当サイトへお問合せ頂ければアドバイスをさせていただくことも可能です。)
(1)正しい自己認識を持つ
あなたは神から愛されている
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4)
あなたは神から本当に愛されています。神があなたを愛する愛とは、無条件の愛であり、それはあなたが今どんな人間であるか、ということには関係ありません。あなたが同性愛者であろうが、あなたが犯罪者であろうが、神はあなたを愛しており、愛する子供として迎え入れたいと願っているのです。
人生の最大の目的は、性的な交わりではなく、父親である神との永遠の結びつきである
「見よ。神の幕屋が人とともにある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らとともにおられて、4 彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」(黙示録21:3-4)
神は、人が男女の関係を通して喜びを見出すことができるようにされました。とはいえ、聖書は神があなたに与えたい最も大きな祝福は、父なる神との永遠の結びつきであると教えています。私たちが、愛の神の子供としてパラダイスへ迎えられる時、全ての苦しみは消え去り、永遠に神との幸福な関係を楽しむことができるようになるのです。
(2)同性愛が罪だと自覚する
神は男女が結ばれることを意図し、男性と女性に人を造られた。
神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。(創世記1:27)
男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。(創世記2:24)
神は人を、猿の進化としてではなく、はじめから神のご性質を持つ「神のかたち」として創造しました。それゆえ、人は神の最高の作品であり、どんな人でも本質的に尊い価値を持っています。
そして、神は人を男と女とに創造されました。それは男女が結婚によって結び合わされ、子孫を残すことができるようにするためです。このような男女の関係が、神の意図であり秩序なのです。
同性愛を含むあらゆる問題は、罪から来ている。
「一人の人によって罪が世に入り、罪によって死が入り込んだように、死はすべての人に及んだのです。すべての人が罪を犯したからです。」(ローマ5:12)
最初に造られた人間が罪を犯したため、この世界には苦しみが生じるようになり、それと共に神が本来意図していないあらゆる問題が入りこむようになりました。同性愛の性的指向を持つ人が生じるのも、この罪による影響が関係しているのです。
「同性愛の原因」の見出しで既に見てきた通り、同性への性的指向は、遺伝的要因であれ、環境的要因であれ、何らかの負の連鎖によって生じている可能性が高いと言えます。ですから、この問題は神によって癒される必要のあるものなのです。
神は同性愛行為を喜んでおられない
「男がもし、女と寝るように男と寝るなら、ふたりは忌みきらうべきことをしたのである。」(レビ20:13)
聖書が明らかに示している通り、同性愛行為は神の意図ではありません。ですからこの段階で、神の基準を知り、同性愛行為が罪であることをはっきりと認め、自覚する必要があります。
(3)同性愛を克服するため、キリストに助けを求める
イエス・キリストの福音を信じる
「私は今、あなたがたに福音を知らせましょう。・・キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、4 また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと」(第一コリント15:1-4)
福音(英語:Good News)とは「良い知らせ」のことであり、その内容は(1)キリストが私たちの罪のために死んだこと、(2)墓に葬られたこと、(3)三日後に復活し今も生きていること、の三要素を含みます。
聖書の言葉によれば、私たちはこの福音を通し、イエス・キリストを救い主として信じることによって救われます。聖書が教える「救い」とは、罪が完全に赦され、神の子供となり、死後の復活・永遠の命の希望を持つようになることです。そしてこの福音の中に、あなたを変革させ、同性愛から解放するための力も含まれているのです。
なお、福音の内容についてより詳しくは、「真の自由をもたらす七つの真実」をお読み下さい。
祈りを通して、イエス・キリストに助けを求める。
「同じ主が、すべての人の主であり、主を呼び求めるすべての人に対して恵み深くあられるからです。13 『主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる。』のです。」(ローマ10:12-13)
福音を理解し、イエス・キリストを救い主としてあなたの人生にお迎えしようと思うなら、是非次のように祈ってみて下さい。
「イエス様、私はあなたが同性愛の行為を喜んでおられないことを知りました。私はこの罪を悔い改め、同性愛から離れます。どうかあなたが望むような者に変わるため、私を助けて下さい。あなたの十字架によって私の罪が赦されたことを信じます。そして、あなたが三日後によみがえられ、今も生きていて、私を救うことのできるお方であることを信じます。」
なお、あなたがまだ十分に福音を理解する前であっても、同性愛が罪であり、克服のために神の助けが必要だと感じるなら、シンプルに「イエス様、私が同性愛の罪から離れ、変わることができるよう、助けて下さい」と祈ることも可能です。神はあなたの祈りを聞き、必要な助けを与えてくれることでしょう。
補足1:人を赦す必要がある
「神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。」(エペソ4:32)
既に取り上げた三つのステップとの関連において理解しておくべき点は、「赦し」の重要性です。もしも、心の中に憎しみを抱いている人がいるならば、その人を心から赦す必要があります。憎しみとは、自分自身の体にも毒を与えるものであり、その感情は私たちに何一つ良いものをもたらしません。
天の神さまは、私たちの罪を惜しみなく赦して下さる方です。神が、イエス・キリストを通して、そのような寛大な赦しを与えてくれていることに目を向ければ、私たちも他の人を惜しみなく赦すことができるようになります。
赦しについて詳しくは、「赦し~赦されるために必要なこと」をお読み下さい。
補足2:ニール・アンダーソン博士のビデオ紹介
ニール博士は、これまで数多くのLGBTをカウンセリングしてきた経験を持っており、彼らが同性愛行為を悔い改めて、神に与えられた本来の自己認識・性的自覚を持つことを助けてきました。
本記事でご紹介したステップと合わせて、是非ご覧いただきたい内容となっています。
同性愛を克服した元レズビアンからのメッセージ
「同性愛者でいながらクリスチャンになれると信じている人達がいますが、これは悪魔([iii])が人々を落としいれようとしている罠で、欺きであり、真実ではありません。神は私に伝えるように言っていますが、同性愛を続けながらクリスチャンでいる事はできません。・・魂の闇の部分を持ち続けながら、キリストがあなたの中に住むことはできないのです。
悪魔は『お前は決して同性愛をやめることはできない』と偽りを言ってきますが、私が生きる証としてここにいます!あなたが神に心の全てを明け渡すなら、聖霊があなたを変える事ができるのです。
祈る時に、心の全てを変えて下さるよう、神に祈るのです。同性愛のことだけではなく、心の全てを明け渡すのです。主は、私の同性愛の問題だけでなく、怒りの問題も取り去って下さいました。私たちが持っている良くない物は、全て取り去らなければなりません。
神はありのままのあなたを愛しています。でも神は、あなたが同じように神を愛することを待っているのです。
神は唯一の道であり、聖なるお方です。秩序をもって全てを造られました。あなたが好もうと好まなかろうと、主の秩序は変わりません。神は、あなたが同じように神を愛することを待っているのです。
あなたが神を選ぶと決めたらなら、そのままの神のご性質を受け入れるなら、神の秩序と聖書の言葉に従うべきです。そうするなら、神が内に入って、変えてくださいます。私が持っている、この素晴らしい喜びと平安を与えて下さるのです。」(シャリーン・コサラン)
▼脚注――――――――――――――――――
[i] 大阪大学大学院 生命機能研究科 認知脳科学研究室 ホームページを参照
http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/ackamaracka/gay.php
[ii] 研究名:Genetic and environmental effects on same-sex sexual behavior: A population study of twins in Sweden を参照
[iii] 悪魔とは、実在する霊者であり、無数の悪霊たちを束ねるリーダーです。聖書の中では「サタン」や「蛇」とも呼ばれます。詳細については、「サタンと人間の反逆」をお読み下さい。
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