ベサニー・ハミルトン|片腕を失った不屈のソウル・サーファー

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ベサニーは、5月28日から始まるサーフィンの世界のトップサーファーが戦う「Outer Known Fiji Women’s Pro」にワイルドカードで出場することが決定しました!

幼少期からサーフィン三昧

ベサニー・ハミルトンは根っからのサーファーです。彼女は、サーフィンが大好きな両親の元で、幼い時からサーフィンに没頭していました。8歳の時に初めて出場したコンテストではいきなり優勝を飾り、その後も様々なコンテストで次々と優勝を重ね、プロのサーファーへの期待を寄せられていました。

サメに襲われた日

それは、2003年10月31日、ハロウィンの朝のことでした。ベサニーは親友のアラナとその家族と一緒にサーフィンに出かけ、ちょうど波待ちをしているところでした。―それはまさしく青天の霹靂でした。透き通った海の中、ベサニーが左腕を水の中でぶらぶらさせていた時、何の前触れもなく、突然灰色の影がさっと現れたのです。

「ほんの一瞬の出来事でした。左腕にものすごい圧力がかかり、そのあと稲妻のような速さで引っ張られるのを感じました。詳しいことは何一つわからないけれど、全長4.5メートルのイタチザメの巨大なあごが、ボードの先と私の左腕を覆っていたのはわかりました。そのあと、自分の周りの海水が真っ赤に染まったのを、私は驚きながら見つめていました。」

ベサニーはすぐに、浜に向かってパドリングをはじめました。パニックにはなりませんでしたが、「お願い神様、私を助けて下さい。神様、私を浜につけて下さい。」と何度もお祈りを繰返し、押し寄せてくる恐れと不安を押しのけました。

岸に着いた後、ベサニーは気を失い、そのまま病院へ救急搬送されました。

一命を取り留めたけれど

ベサニーは、体内の60%の血液を失ったにも関わらず、手術が無事に成功し一命を取り留めました。しかし、彼女のプロサーファーになるという夢は、消え去ったかのように思われました。また彼女の母親は、それまでにベサニーの夢のために注ぎ込んできた努力が全て無駄になったかのように感じ、打ちのめされました。

入院中のベサニーは、皆の前では平気な顔をしていましたが、心の中では「なぜ、私がこんなことに?」という思いが繰返し頭をよぎりました。

しかし、このような苦しい状況の中でも、ベサニーが5歳の頃から信じてきた神様は、信仰を通して、彼女に平安を落ち着きを与えました。事故に遭った日、神様は、彼女の友人のサラ・ヒルを通して、一つの聖書の言葉をベサニーの家族に伝えました。

「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」(エレミヤ29:11、新共同訳)

ベサニーは、この神さまの言葉を信じており、次のように語っています。

私は、この言葉を信じています。神さまは、私の人生の計画を持っていて、それに私のことを愛してくれています。納得がいかないことが起こっても、すべては神様が最初から計画されたことであり、悪から善を生み出してくださると信じているのです。

サーフィンへの再挑戦

ベサニーは、退院もしない内から、もう一度サーフィンをすることを前向きに話していました。家族全員もそれに賛成し、皆で応援すると励まし合いました。

退院後、11月の第四水曜日、感謝祭の前日、ベサニーはサーフィンを再会しました。初めのうちは上手くいかず、くじけそうにもなりました。しかし、彼女の父親は何度も挑戦するよう、ベサニーを励まし続けました。

すると、とうとうある波が来た時に、彼女はそれをつかまえ、手をデッキに置いて体重をかけて、サーフボードの上に立ち上がりました!

「この時に感じた喜びを、ことばで說明するのは難しいことです。とてつもない感謝の気持ちと、嬉しい気持ちでいっぱいでした。全身びしょ濡れだったけれど、喜びの涙が頬を伝って流れ落ちるのがわかりました。」

ベサニーは、再びサーフィンへの情熱に燃え、練習に明け暮れる日々が始まりました。片腕が無いというハンデは決して易しいものではなく、コンテストで結果を出すためにはものすごい手間と努力が必要でした。

しかし、コーチや両親の助けを得て、日々練習に励むことにより、再びコンテストで結果を残すようになっていったのです。

イエス・キリストこそすべて

ベサニーは、ある人から次のような質問を受けました。「もしあなたがサーファーじゃなかったら、どうやって状況を乗り越えたと思う?」

<以下、全文ベサニーの言葉>

サーフィンは、私にとって一番大切なものというわけではありません。イエス・キリストこそ、一番大切です。これは、サメに襲われる前も後も、変わらない真実。イエスこそ、私にサーフィンをする力や、海に立ち向かう勇気や、サメの恐怖や困難を乗り越える力を与えてくれました。私を前向きにさせてくれました。

人生には、時に荒波が押し寄せることがあります。見回してみれば、すべての人々の上に、様々な災いが起きています。

だから、ふとしたことで簡単に消えてしまうようなことがらに、全ての希望と信頼を注ぎ込まない方がいいのです。大切なのは、私たちを見守ってくださる神様を信頼して、両肩から荷物を下ろすことです。神様が私たちを愛して下さり、一人一人に人生の計画をお持ちだと信じること―それが人生の硬い土台となります。

私はいつも、感謝の気持ちでいっぱいです。もしかしたら、あの時死んでいたかもしれないし、死ななかったとしても、体をズタズタにされていたかもしれませんし、二度とサーフィンができない体になってしまうこともありました。私の人生はとても恵まれています。私を励ましてくれる家族や、大勢の友人がいます。何よりも、神様との固い絆に、私は支えられています。

この姿を用いて人々に影響を与えたいとは思いません。でも私の生き方が、誰かが希望を見い出す手助けになるなら、腕を失った価値はあったと思うのです。私の話が、あなたの励みと恵みになることを願っています。

本記事の引用・参照元
ソウル・サーファー|ベサニーのライフストーリー

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プロフィール

1990年2月8日、ハワイ集カウアイ島生まれ。8歳の時、初めて出場したコンテストで優勝。2003年、13歳の時、練習中に突然サメに襲われ、左腕を奪われた。奇跡的に一命を取り留め、一ヶ月後にはサーフィンを再開し、トーナメントに復帰。05年には、NSSA(全米アマチュアサーフィン連盟)主催の全米選手権で初優勝を飾る。07年にプロに転向して後、数々の世界大会に出場し、09年、世界ジュニア選手権で準優勝。片腕を失っても、果敢にサーフィンに挑む姿は、世界中の人々に感動と希望を与えている。ベサニーの自伝『ソウル・サーファー』(ヴィレッジ・ブックス)は、後に映画化もされ、日本では2012年6月に公開された。

▼テレビで公開されたドキュメンタリー

 

▼ニック・ブイキチから、ベサニーへのインタビュー

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