最新の遺伝子研究がダーウィンの進化論を否定?生命の90%はヒトと同時期に出現した
今回の記事では、少し前に、あるYouTube動画を通して知った興味深い研究を紹介したい。その研究の内容とは、「現在地球上に存在する生命種のうちの 90%が、10万~20万年前に出現した」というものだ。
生命の90%は、ヒトとほぼ同時期に出現した
関連する記事をリサーチしてみると、この研究結果を報告している複数の記事が出てきたが、以下のエキサイトニュースでも、その事がより詳細に触れられている。
「ダーウィンの進化論を覆す? DNAの最新研究で分かったこと」
それによると、米国の二人の科学者が、アメリカの遺伝子データバンク(GenBank)にある10万種の生物種の DNA から抽出された、500万の遺伝子断片である「DNA バーコード」を徹底的に調査したとされる。
上記の記事によれば、その研究の内容の詳細とは、次のようなものだ。
米ニューヨーク・ロックフェラー大学のマーク・ストークル氏(Mark Stoeckle)と、スイス・バーゼル大学のデビッド・タラー(David Thaler)氏は、共同の研究で、アメリカの遺伝子データバンク(GenBank)にある10万種の生物種の DNA から抽出された、500万の遺伝子断片である「DNA バーコード」の調査を徹底的に行なった。
すると、次のような二つの重要な事実が明らかになったという。
1:ほとんどの動物が、ヒトとほぼ同時期に出現したことを示す証拠が見いだされた。
2:人間を含む現在地球上に存在する生命種のうちの 90%は、およそ10万~20万年前に出現した。
この研究結果は、従来の進化論に基づく生物史の枠組みを、完全に覆すものとなっていると考えてよいだろう。
なぜなら、進化論によれば、現在の地球上の生命の多くが誕生したのは、5億4000万年前の「カンブリア紀」だと考えられており、哺乳類が誕生したのは、6600万年前以降だとされているからだ。(従来の進化論でも、人類が誕生したのは、20万年前以降だとされている)
したがって、「ヒトを含む多くの生物がほぼ同時期に出現した」とする今回の遺伝子の研究結果は、「生命は、長い時間をかけて徐々に進化し、その結果として、現在の状態になった」という進化論の枠組みと全く相容れないのである。
種と種と繋ぐ中間種は遺伝子的に存在しない
さらに、今回の研究で分かった、もう一つの重要な事実は、次のようなものだ。
「生物種には非常に明確な遺伝的境界があり、2つの間に位置する中間種は何もなかった」
ダーウィンの進化論が事実だとすれば、種と種との間を繋ぐ中間種が存在したと考えられてきたが、その中間種を示す化石が発見されないという事実(ミッシング・リンクと呼ばれる)は、長い間、進化論を否定する科学者からの反論の的となってきた。
しかし、今回の研究により、中間種の存在は、化石の証拠のみならず、遺伝子の構造上の理由からも、否定されたということになる。
聖書は生物史について何を教えているか
「神は仰せられた。『地は生き物を種類ごとに、家畜や、這うもの、地の獣を種類ごとに生じよ。』すると、そのようになった。25神は、地の獣を種類ごとに、家畜を種類ごとに、地面を這うすべてのものを種類ごとに造られた。神はそれを良しと見られた。26神は仰せられた。『さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう。こうして彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地の上を這うすべてのものを支配するようにしよう。』27神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。」(創世記1:24~27)
聖書は、全ての生物が、徐々に進化していき、今の状態になったと教えてはいない。神が、それぞれの生物を、「種類ごとに」造られていった、と明確に述べている。また、ヒトが猿の祖先から進化してきたと教えてもいない。初めから、ヒトを「男と女に」創造し、他のどんな生命とも異なる、「神のかたち」を持つものとして、最高の作品として創造したと述べているのだ。
今後も、科学の研究が進歩していくに連れ、「科学が徐々に聖書に追いついてくる」ようになるだろう。
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補足事項
聖書によれば、神がヒトを含む生物を創造したのは、約6000年前頃となるが、本記事で紹介した研究結果においては、「20万年前~10万年前」となっているので、ズレがある。創造論を支持する科学者による、この手の年代のズレに対する見解は諸説あるが、大抵の場合、進化論を支持する科学者が、数千年以上遡る大昔の年代を測定する場合、「ノアの大洪水による地球環境の激変」が考慮に入れられていない、というのが、主な理由の一つとなる。
聖書に記された大洪水が事実である場合、洪水前と洪水後では、大気の状態や地上に注がれる放射線の量など、様々な値に大きな違いがあったことになるが、これらの違いを考慮して計算するかどうかは、計算結果に大きな違いをもたらすことがわかっている。
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