『神の将軍〜ジョン・G・レイクの日記』の紹介 |驚くべき神の癒しと奇跡の記録

先日、『神の将軍〜ジョン・G・レイクの日記』を読み終えたが、その本の内容に大変感銘を受けたので、当サイトで紹介したい。

ジョン・G・レイクは、20世紀前半に神に大きく用いられた「信仰の巨人」であり、主イエスが彼を通してなされた偉大な働きのゆえに「神の将軍」と呼ばれている。かつて、ワシントン州スポーケン市にあった「レイクのヒーリングルーム」では、5年間で10万件もの癒しが記録された。合衆国政府のルースリッジ博士は、レイクのヒーリングルームの結果を見て、スポーケン市を「世界で最も病人の少ない都市」と呼んだ。また、当時、その地域のあらゆる場所で神の力が現れたので、街中が神への賛美で溢れたほどであった(78頁)。

本書籍は、そのジョン・G・レイクによって書かれた日記を集めて一冊の本にまとめたものだが、本の中で興味深かった幾つの点を、以下に紹介していく。

ペスト菌がレイクの手の上で死滅する

本書はまず、レイク氏の驚くべきエピソードの紹介から始まる。

「かつてレイクは、ペストが大流行した村で病人たちの世話をしていました。その村に政府から医師団が派遣され、レイクがペストに感染しないことを不思議に思った一人の医師が、彼に訊ねました。『何を使って病気から守ってきたのですか?』と。

レイクはこう答えました。『兄弟、それは「キリスト・イエスにあるいのちの御霊の原理」(ローマ8:2)です。生ける神と繋がっている限り、病原菌は絶対に私の体に触れることはできません。神の御霊が病原菌を滅ぼしてしまうからです。』と。

そしてレイクはこう提案しました。生きているペスト菌を私の手の腹に載せて、顕微鏡で見てごらんなさい。ペスト菌が手の中ですぐに死滅するところを見られるでしょうと。医師はその通りに実験して、レイクの言った通りペスト菌が彼の手の上で死滅していくところを見たのです。

医師たちは、『これはどういうことですか?』と訊ねました。レイクは、『これこそ、「キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理」なのです。』と答えたのです。(3〜4頁)

このエピソードの内容は、驚くべきものだが、レイクがいかに、自身の内に宿る神の命の力を信頼していたがわかる。まさに、ペテロが水の上を歩く時に必要とされていたような信仰を、そこに見ることができる。

そして、興味深いことだが、ここでレイクは、彼が持っていた癒しの賜物や油注ぎを根拠としてはいない。救われた信者であれば誰でも持っている、「キリスト・イエスにあるいのちの御霊の原理」こそが、彼をペスト菌から守ったのだと主張しているのだ。

つまり、キリストの命を宿す者へと変えられたクリスチャンは、神への揺るぎない信仰を成長させることにより、レイク氏と同じようなレベルに達することができるということだ。(なお、レイク氏が提案した実験は、あくまで大きな危険を伴うものである。神への揺るぎない信仰がない場合は、同じことを試すべきではないと思われる)

癒しの働きの土台は神との親密な関係

当時の癒しの分野において、極めて目立った働きをしたレイクだが、本書によれば、そのようなしるしと不思議の数々は、日常的な神との親密な交わり、徹底した神への信頼から来ているということがわかる。

例えば彼は、幼い時から神を信じてきたが、いつも神の御声を聞き、その御声に従うことを学んできた、という。そしてその御声とは、内住の聖霊によって語られる超自然の神の声を意味している。(もちろん聖書の言葉によって語られる、ということも含んではいるだろう)

ある時レイクは、車を運転していて、前の車を追い越そうとしていたが、突然神の御声が「道路の左端へ寄せて、車を止めなさい」と彼に語りかけた。米国の交通規則からすると、左端に寄せて停車することは違反であったが、レイクは、普段から神の声に従うことを学んでいたので、言われる通りにした。

すると、その後すぐに、前方から制御を失ったように走ってくる車が、道路の反対車線に45度傾いて向かってきたのだ。もしも、レイクが神の声に従っていなければ、車は衝突し、大事故になるところだった。

また、レイクは、南アフリカへ行く前に、超高額の給与を約束されていた保険会社を退職し、財産を処分し、最低限のお金だけを残した。その結果、南アフリカへの渡航費用を全て賄うために、神に全幅の信頼を置く事が不可欠な状態となった。

例えば、渡航のためのチケット代2000ドル(当時における500万円相当)がなかった時、レイクは、アフリカへ同行することになっていたトムと一緒に、費用について祈っていた。すると、神はあるクリスチャンに語りかけ、トムに対し、その金額を送るよう促した。その結果、ちょうど良いタイミングで、渡航のための大金がまかなわれたのだ。

このような感じで、レイクと彼の妻は、その全てのプロセスの中で、いつも必要な費用や糧のために祈り、徹底して主に寄り頼むことにより、超自然的に、神から養われていったのだ。

レイクのミニストリーで起きた様々な癒しと奇跡

巨大な腫瘍が消えた女性

ある時、ヒーリングルームに、出産間近の胎児よりも大きな腫瘍を持つ女性が訪れた。それは、彼女がかかった医者たちが、皆「妊娠かもしれない」と誤診するほどのものであった。

レイクによる癒しの祈りを受けた次の日、彼女は再びヒーリングルームを訪れたが、それは、自分の体が全く普通に戻っているのを見せるための訪問だった。

「昨夜10時に床についた時は気分が良く、息苦しさも無くなっていたこと以外には、特に変わったことはありませんでした。ところが、今朝目を覚ましてみると、以前のような健康な体になっていたのです。」

レイクは、この癒しの奇跡について、次のようにコメントしている。

「みなさん、その腫瘍に何が起こったのでしょうか?消えて無くなってしまったのです。・・奇跡とは何でしょう?それは、神の御霊が、全ての人と、全てのものを完全に支配している事の明白な証拠なのです。皆さん、このような出来事、このような御業やしるしは、私たちが、生き生きと、現実的に神の御霊と交わる事によってなし得る、ということを私たちに示しています。主の御名をほめ称えます!(15〜17頁)

聖霊による空中飛行と悪霊追い出し

ある時、レイクが南アフリカのヨハネスバーグの教会の祈祷会で祈っていると、大いなる神の臨在がレイクを捉えた。彼は、自分の霊の目が開かれるとともに、悪霊を追い出すための油注ぎを受けたように感じたが、そのまま祈り続けていると、突然、霊が体から離れたようになり、稲妻のようなスピードで、上空を移動している事に気付いた。レイクは、その時に見た景色や光景の詳細を、本の中に記録している。

彼が、フランスのウェールズへ着くと、そこの精神病棟へ導かれ、両手両足を固定され縛られている、悪霊付きの女性が見えた。彼女は、完全に悪霊に支配されており、絶えず頭を振り、支離滅裂なことを呟いていた。

レイクが彼女の頭の上に手を置き、悪霊が去るよう命じ、神の御力によって癒されるよう祈ると、女性の表情は見る見る変わり、穏やかになっていった。

それから三週間が過ぎる頃、いとこのために祈って欲しい、と言っていたレイクの友人が、親類の手紙を持って訪ねてきたが、その手紙には、信じられないような事が起こった、と書かれていた。それは、7年間、ウェールズの病院に閉じ込められていたいとこが、突然良くなった、という内容だったのだ。(36~40頁)

祈られた新聞を通して膨大な奇跡が起こる

レイクが南アフリカの教会で1万部の新聞を発行した時のことだった。レイクは、発行前の新聞を講壇の前に置き、神との深い交わりを持つ人々を集め、新聞の周りにひざまづいて、手を置くように頼んだ。そして、集まった人々とともに、次のことを祈った。

  • 書かれた内容が祝福され、キリストのメッセージがはっきりと示されるように
  • パウロの手ぬぐいに力がみなぎったように(使徒19:12)、新聞そのものが神の御霊で満たされるように

その後に起こった出来事について、レイクは次のように語っている。

私は世界中の人々からもらった何千通という手紙をあなたに見せることができます。その手紙には、新聞を受け取った時に、神の御霊が注がれたと書いてあるのです。彼らは癒されただけでなく、神の喜びが心に入り、多くの者が救われたのです。(101頁)

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