アララト山付近で発見されたノアの方舟(箱船)の遺跡は本物なのか?

ノアの箱舟の遺跡

古代の記録

ノアの方舟の遺跡は、実際に見つかっているのだろうか?

1世紀のユダヤ人の有名な歴史家、フラウィウス・ヨセフスは,彼の著書の中で、箱船の遺跡の存在について言及している。それによると、当時はまだ箱船の遺跡が残っており、タールで覆われた材木のかけらを記念に持ち帰った人もいたのだと言う。

また、西暦前3世紀のバビロニアの年代記筆者ベロッソスも、箱船の遺跡が存在していたことに関する記録を残している。

フラウィウス・ヨセフス

フラウィウス・ヨセフス―箱船の実在を証言している

ノアの箱船の遺跡~現代の証拠

現代に確認されているノアの箱船の遺跡については、こちらの動画で詳しく説明されている。

こちらの動画の内容を踏まえて、現代の箱船の遺跡に関する内容の要点を、以下にまとめてみる。

箱船発見の経緯

ノアの箱船が停まったとされるアララト山は、1840年の噴火によって付近一体が壊滅状態となったが、1959年に、あらラテさんに隣接する谷の向こうに箱船らしき建造物が発見され、1960年に米国から調査団が派遣された時は、証拠不十分として調査が打ち切られたが、その後ロン・ワイアット氏が24回に渡って調査を行った後、それが箱船であることを裏付ける様々な証拠が発見され、ついにトルコ政府は、そこを「ノアの箱船国立公園」に指定した。

ノアの箱舟の遺跡

※ただし、未だこの遺跡がノアの箱船であることは、公には認められていない。しかし、実際に十分に証拠が確認されたとしても、世界は公にこの事実を認めないだろうと、私は推測する。なぜなら、方舟の話が歴史的事実だったことを認めてしまうと、生き方を変えなければならない人が多数を占めるからである。

発見された遺跡が箱船であることを裏付ける証拠

遺跡が方舟であることを示す証拠とは、具体的には以下のようなものである。

  1. 遺跡は左右対称であり、人工的な建造物であることが伺える。
  2. 建造物の材質として木材が用いられている。
  3. 遺跡の幅と長さは、聖書に記録されている箱船のサイズと同じである。
  4. 甲板を支えていた柱の後が、等間隔で並んでいる。
  5. 遺跡の中からネコ科の動物の毛、石化した動物の糞や鹿の角、などが発見されている。
  6. 遺跡の中から、高度な技術で造られた金属部品がたくさん発見されている。

結論

調査団は、全ての情報を客観的に考察した上で、この遺跡が本物のノアの箱船であると結論づけている。

世界はこの証拠を未だ公には認めてはいないが、いづれにしても、ノアの方舟と大洪水の話が歴史的事実であったことについては、他にも多くの証拠が存在している。

ノアの方舟が事実であるとすれば、それは人間の歴史に裁きをもって介入する神の実在を、はっきりと警告するものとなる。ノアの時代の人々は、神の警告を退け、箱船に入ろうとせず、大洪水で滅びる結果となった。

今の時代に、箱船に相当するものとは何だろうか?聖書はそれについて、「イエス・キリストに対する信仰」であると、明確に語っている。

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脚注
※動画の内容自体は、箱船の遺跡を説明する上で大変有益なものなのでご紹介しましたが、制作元の「サンライズ・ミニストリー」は、教えの内容に対して問題が指摘されている教団ですので、その点はご注意下さい。

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