預言者レスリー・キーゲル博士『私たちの上に主の御霊がおられる』の紹介

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新約聖書の『使徒の働き』は、やや中途半端なところで終わっているが、その理由は「その続編が、後代のクリスチャンに委ねられているからだ」とよく言われる。もしもあなたが、使徒の働きを彷彿させる、生き生きとした聖霊の働きの続編を読みたいと願うなら、ぜひ本書を読むことをお勧めする。聖霊による偉大な癒しの奇蹟の数々、悪霊との力の対決、幻や啓示による超自然の導き、厳しい迫害、殉教をも恐れぬ生きた信仰を、そこに見出すことができるだろう。

そして、本書を手に取るあなた自身も、聖霊の油注ぎによって、同じような働きへと召されていることを知ることになるはずだ。

レスリー・キーゲル博士について

レスリー・キーゲル博士は、スリランカ人のクリスチャンである。聖霊による奇蹟が伴う力強い働きと、預言者としての奉仕で世界的に知られている人物だ。レスリー氏がスリランカで始めた宣教活動は、今では1800以上の教会へと増え広がり、530 人以上の牧師が育てられてきた。(135頁)

レスリー氏が聖会でメッセージをし、福音を宣言する度に、人々は癒され、解放され、神の臨在に打たれて地に倒れていく。ブルガリアの聖会にレスリー氏が招かれた時に起きた出来事について、本書は次のように伝えている。

「一人、二人、そしてもう一人と間に合わせの車いすから立ち上がり、小刻みに歩き始め、ひしめき合っている人込みは後ずさりをした。驚愕の低い声に癒しの叫びが加わった。人々は叫び、倒れ、手を上げ、頭を垂れた。まるで、父なる神の御手が触れるのを見たイエスが、人々に触れながら歩いていたようであった。・・私の目は、変形した腕をもつ女性に引きつけられた。・・彼女の変形した腕が伸び始めた。・・神様はわずか数分で完全に機能する彼女の指と腕を形造られた。」(28〜29頁)

他にも、本書を通して、目の見えない子供達の目が癒された証や、死人の復活の証など、多数の奇蹟が紹介されている。

また、現代における預言者の存在について、疑問を持っているクリスチャンもいると思うが、本書を手に取るならば、今日の世界に、神が預言者として召している人物が確かに存在するという事実を、知ることができるだろう。

本書の中で紹介されていた預言の証の中でも、特に興味深かったものは、レスリー氏が、同国の大臣の暗殺計画を預言した記録だ。(126〜127頁)ある日の朝、レスリー氏は、スリランカ政府の大臣の車が爆破される幻を神から受けた。そして大臣と連絡を取り、「三日以内にそれが起こること、しかし心をイエスに向けるなら守られること」を告げた。

その後、三日以内に、大臣の補佐官が、大臣に対して車の爆破による暗殺計画を企てていた事が明らかになったのだ。言うまでもなく、大臣はレスリー氏に感謝の意を表した。

レスリー氏の預言の正確性や信頼性は、世界的にも認められており、その評価の高さは、彼がフォースクエア教団のグローバル・カウンシルの委員長[1]に抜擢されている事実からも伺い知ることができる。

また、本書に寄せられた推薦文の中には、フォースクエア教団の総帥ジャック・ヘイフォード博士や、ホープチャペル創設者ラルフ・モア氏、他にも数多くの牧師やリーダーたちが名を連ねており、レスリー氏が人格的にも信頼に値する人物であることを知る事ができる。

「今日の教会において、私は『初代教会の使徒』の記述に当てはまる霊の指導者をほとんど知らない。レスリー・キーゲル師は、聖書の基準に当てはまる人物である。」(ジャック・ヘイフォード)

「スリランカでの霊の御働きを読み、私の魂は高まり、ミニストリーに対する心が新たにされた。価値ある一冊である。」(ラルフ・モア)

本書を読み終えて

神との親密な関係

これまでに私は、聖霊による力強い働きをしているリーダー達のメッセージを聞いたり、彼らの証の本を幾つか読んできた。そしてわかった事は、彼らの力強い働きを支えているのは、神との親密な関係であり、神の恵みを徹底して信頼して歩む彼らの献身の姿勢であることに気づいた。そして、本書の著者であるレスリー・キーゲル博士も、まさにそのような人なのだ。

次に紹介するのは、レスリー氏のミニストリーの基礎となった出来事について、特に私が感動した部分である。

4時に目が覚めた彼女(レスリー氏の娘)は、神との親密な関係に飢えていた私の膝に飛び乗り、抱きついて来た。そして、私の胸に自分の頬をつけて言った。「これ、何?」リズミカルな音にギョッとしていたようだ。

「私の心臓だよ。」

2歳の子どもが考え得る質問は、大人にはお見通しだ。「私もある?」

「あるよ。」彼女の小さな胸を指差した。

彼女は満足し、安心して私の腕の中で眠りについた。

穏やかな静けさの中で、主が私に語りかけてくださった。「息子よ。私の腕の中で、鼓動が聞こえるほど近くで生きてほしい。レスリー、あなたの鼓動が私の鼓動と同じリズムになってほしい。」

私は決してその瞬間を忘れない。今日まで握りしめている。私の人生の基礎となり、ミニストリーの礎となっている。(33〜34頁)

迫害

レスリー氏は、スリランカを中心に働きを進めてきた人物だが、本書を読んで感じたのは、日本とスリランカを取り巻く状況の違いである。昨今の日本は、法が整備され、経済的にも発展した国であり、迫害はない。しかし、スリランカでは、内戦や迫害、魔術師による人々への圧迫等が日常茶飯事なのである。

そのような環境の中で、神の人として宣教の働きを進めていくためには、死をも恐れぬ信仰と勇気が必要となる。実際に、迫害の危険を顧みず、宣教地へ出かけていくリーダーたちの証は、本書で多数紹介されており、またレスリー氏自身も、何度も脅迫を受けた経験を持ち、1年近くも、その首に10,000ドルの懸賞金がかけられていたこともあるという。(56頁)

呪術で束縛された町を解放する

売春で名高いスリランカのある地域では、性的人身売買に巻き込まれた女性たちに対し、呪術師が呪文をかけていた。彼女たちに悪霊をつかせ、売春のために利用し続けるためだった。彼女たちのほとんどは、何らかの慢性的な病気を持っていた。

しかし、レスリー氏がその町まで出て行って福音を語り、彼女たちのために祈ると、癒しと解放と救いが起こり、彼女たちは自由になった。後日、怒った呪術師が、呪文で攻撃するために、レスリー氏の集会にやってきたが、そこで力の対決が起こり、呪術師は床に倒れて降参し、町を出て行った。そして、その町は、呪術による束縛から解放され自由になったのだ。(155~157頁)

無条件の愛とテロリストたちの改心

本書の証で大変感銘を受けた事の一つは、敵であるテロリストへ注がれた無条件の愛だ。スリランカでは、テロリストが潜伏しており、クリスチャンが彼らに捕まり、拷問されたり殺されそうになったりすることがあるようだ。(85〜86頁)ところが、2004年にスマトラ沖で起きたマグニチュード9の大地震が、スリランカのテロリストたちの潜伏地域を襲った時、彼らに無償の愛を示したのは、かつて攻撃を受けていた牧師や教会員たちだったのだ。

「最初に被災地へ向かった人々は、テロリスト達に脅され、殴られた牧師と教会員たちであった。彼らは仕え、家を解放し、テロリストや殺人犯であろう人達の家族を愛した。・・・無償の愛を注ぎ続けて4ヶ月後、暴力行為をしてきた張本人達が私に会いにやって来た。

『俺たちのリーダーは、誰一人助けてくれなかった。でも、俺たちが無力だった時に、あんたたちは家と心を解放してくれた。・・あんたたちは俺たちに持ってないものを持っている。あんたの神は本当の神に違いない!』(87頁)

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チラシ|レスリー・キーゲル

脚注

[1] グローバル・カウンシルの委員長は、フォースクエアの世界中のナショナルリーダーたちを訓練する役割を担っている。

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