チャーチ・オン・ザ・ロック 大東利章牧師〜 海外宣教の証と弟子訓練のご紹介

今回の記事では、チャーチ・オン・ザ・ロックミニストリーの創設者、大東利章牧師が主催するチャーチ・オン・ザ・ロック、ディサイプルセンター(キリストの弟子を育成するための学び)を紹介する。現在国内では、東京、横浜、神戸の三つの地域で、月に1〜2回の頻度で定期的に行なわれており、所属教会に関係なく、キリストの弟子としての成長を願うクリスチャンなら、誰でも参加が可能となっている。

この働きについて初めて聞く方のために、まずはチャーチ・オン・ザ・ロックミニストリーと、その創設者である大東利章牧師の証を紹介したい。

救いの体験〜異端・カルトの救出活動へ

救いを体験

北海道の札幌市で生まれ育った大東牧師は、家庭環境の影響や様々なことが重なり、社会人になってから自殺未遂・離婚・対人恐怖症を経験する。しかしそんな時、イエス・キリストの福音を知る機会に与り、救いを体験した。新しく生まれ変わった大東牧師は、対人恐怖症を克服し、積極的にキリストの福音を証しする伝道者へと成長していった。

異端・カルト信者への伝道を始める

大東牧師が最初に「彼らに福音を伝えたい」と思った人々は、街路で積極的に伝道をしている、モルモン教・エホバの証人など、異端・カルトの信者たちであった。道端で声をかけては積極的に彼らを家に招き、お茶を飲みながら会話をし、彼らに福音を伝えていった。すると、一人、二人と、異端の組織を後にし、キリストを信じるようになる人々が起こされていった。その働きが実を結ぶようになっていく中で、大東牧師は、真理のみことば伝道協会の北海道代表として、異端・カルトに囚われているたくさんの信者の救出活動に携わるようになっていく。(現在は、横浜在住のため退任)

こうした活動と合わせて、北海道内で教会の開拓も行なっていき、札幌、弟子屈など、合わせて三つの教会の牧会をするようになっていった。そんな中、1994年8月に、大東牧師の宣教の転機となる幻と、その幻を確証させる預言が神から与えられた。以降、南アジアの宣教へと、本格的に乗り出して行くこととなる。

アジアでの宣教の拡大

福音伝道としるしにより、多くの救いが起こる

超自然的な方法で神から召された地域は、想像を絶する迫害や貧困のある地域であった。宣教を始めるにあたり、大東牧師は殉教を覚悟した。

現地へ行くようになり、最初に力を注いだのは、その土地の人々に福音を宣べ伝えることだった。彼らは、生まれて初めて「イエス・キリスト」という名を聞く者、教育を受けたことの無い者、屋根と壁のある家に住んだことの無い者たちだったが、毎回「イエスは、私の主です!」と告白し、病の癒しや悪霊から解放される人々が、二桁、また三桁であることに驚かされた。全員に按手を終えるため、日付をまたぐことも度々あった。

12人の弟子を選ぶ

そんな収穫が続く一方、大東牧師は、現地の人々をキリストの弟子として訓練することに力を注ぐよう神から示されていった。そこで、見ず知らずの十二人を、自分の足で見つけ出し、彼らをキリストの弟子となるよう育てることから始めた。彼らは、その国の最下層と見做されている人々であり、できる仕事は物乞いだけであり、文字を読めない人も多くいた。

しかし、キリストの弟子として訓練されていく中で、まっとうな仕事が与えられ、文字も読めるようになっていった。そして今度は、彼らが弟子や教会を作り、またその弟子も新たな弟子を作るようになっていき、2020年現在、同国内で開拓された教会の数は、760にも上るようになった。

こうして、2002年に初めて同地域を訪れてから、毎年4回前後の訪問を継続し、祈りと訓練を続けてきたことにより、大東牧師が主から与えられた幻は見事に実現していった。

弟子を作るのが弟子の使命

南アジアは、厳しい迫害や様々な困難があるため、いろいろな宣教団体が入ってきては、途中で宣教を断念することも多くある。そんな中、これだけたくさんのキリストの弟子を訓練し、育成することができた鍵は何だったのか?大東牧師は、次のように答えた。

「僕たちが、彼らに繰り返し教えてきたことがいくつかあります。まず、イエス・キリストを信じる人は、キリストの弟子になる必要があること。そのためには、自分の十字架を負い、死に至るまで忠実に生きる必要があります。実際に、同国のような迫害のある地域においては、殉教も覚悟しておかなければなりません。

次に、キリストの弟子は、新たな弟子を生み出す必要があります。なぜなら「弟子を作りなさい」というのが、全ての信者に与えられた命令だからです。そしてその弟子は、聖霊に聞きながら、自分の足で探していく必要があるのです。

最後に、弟子を探す際に、自分よりも10歳以上若い人を探しなさい、と教えてきました。それは、訓練される弟子が、さらに次の世代を生み出していくためです。」

殉教を覚悟した弟子

同地域での大東牧師のミニストリーの証の中で、特に印象深かった話の一つを紹介したい。それは、大東牧師から最初に育てられた12人の内の一人が、教会のために、新しい建物を建設し始めていた時だった。ところがある日、その家の外壁に、三文字のアルファベットが書かれていた。その文字は、その地域の過激派が書いたものであり、その文字を書かれた建物に住む者は、1週間以内に逃げなければ、皆殺しにされる、ということを意味していた。

「どうしたいのか」大東牧師は、その弟子に意志を確認した。弟子の答えは、「自分たちは、ここに残る」というものだった。「今ここで逃げて、他の地域に行ったとしても、また同じような事が起こり、繰り返すかもしれない。だから、自分たちは逃げないでここに残る。」その弟子は、殉教を覚悟していた。

それからしばらくしたある日、新しい建物で礼拝をしていた時、窓越しに、遠くから過激派がやって来るのが見えた。目的は明らかだった。

ところが突然、横から彼らとは別のグループが現れ、過激派と口論を始め、その口論は殴り合いの喧嘩へと発展した。結局、人数が少なかった過激派の方が、そのグループに押され、退散をして行った。教会に残ることを選んだ弟子は、奇跡的に助けられたのである。

助けてくれたグループは、同地域の異教徒の村人であった。彼らが自分たちを助けてくれるとは、弟子は夢にも思っていなかった。「あなたたちがここで教会を始めてから、この村は祝福され、守られている。だから、自分たちはあなたたちを守りたかったんだ。」

村人たちは、教会の活動や祈りによって村全体に注がれている祝福があることを自覚していたのである。弟子たちは、良い実を生み出していた。そしてその実が、彼らを迫害から守ったのだった。

その他の海外宣教の働き

同地域を含む、大東牧師による海外宣教の働きとしては、南アジア、東南アジア、アメリカ、韓国、香港などが挙げられる。年に1回〜数回に渡る巡回を通して、弟子の育成、伝道集会・いやしの集会・聖書学校・聖会の講師、TVおよびラジオのメッセージ、人道支援(孤児院、フリースクール、スラムへの飲料水配給)等が行われている。

     

国内での働きについて

国内における弟子訓練の意義

国内での弟子訓練の働きは、2019年に一人の青年が、「海外でしているような弟子訓練を、自分にもして欲しい」と声をかけてきたことから始まった。初めは、その青年と一対一で教えていたが、徐々に人が増えていき、複数の教会から人が参加するようになっていった。そして今現在、東京・横浜、神戸で月に一回、定期的に行なわれるようになっている。

この働きの意義とは、第一にクリスチャンが、キリストの弟子として成長していくことにある。イエスは、マタイ28章の大宣教命令の中で、「あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」と語った。イエスは、単に日曜日の教会に来て礼拝や奉仕をするクリスチャンを増やしなさい、と語った訳ではない。続く文脈で「すべてのことを守るように教えなさい」と言われた通り、実際に主の教えに従って生きる弟子を育てるよう命じたのである。

第二の意義としては、クリスチャンの「一致」が挙げられる。全てのキリストの弟子は、たとえ教派や神学が異なっても、同じキリストの体の一部であり、主を信じる信仰によって一つに結ばれている必要がある。どの教派や教会に属しているかにかかわらず、そうした壁を乗り越えて、共に弟子として成長するための学びをし、共に祈る時を分かち合う事によって、一致を確認し、その影響をもたらして行くことができるのだ。

弟子訓練の流れ

弟子訓練は、いつも賛美から始まる。その後、自由な流れの中で、祈りやお互いの証の時間が持たれた後に、大東牧師からの学びのメッセージがある。アウトラインなどのコンテンツはなく、いつも聖書だけを用い、神様から示された言葉が語られる。

 

これまでの内容としては、自分のコーリングを神様から受け取ることや、ミニストリーや教会の始め方、弟子となるとはどういうことなのか、など様々だ。

メッセージの後は、しばしば参加者が2〜3名同士の組みになり、メッセージの分かち合いや、互いに祈り合う時間がもたれる。

 

弟子訓練では、大東牧師だけでなく、共にこの弟子訓練を建てあげている梶山直樹牧師(ニュータウン・カルバリー・フェローシップ)や、ゲストの先生方が学びをリードすることもある。直近では、ユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)の宣教師、トピー・キビマキ氏が、メッセージや祈りの奉仕のために、参加してくれた。

 

その他の働き

大東牧師が、新松戸リバイバルチャーチでヒーリングのセミナーを行なった時には、弟子訓練のチームで参加をし、癒しの祈りの奉仕をすることもあった。その日その場で癒しを受け取った人も何人かいて、素晴らしい癒しの証が残された。

他にも、ココロケア東京主催で行われる通路チャペルでは、月に一度メッセージのためにチームで参加し、弟子訓練のメンバーも賛美で奉仕に加わっている。

 

また、この弟子訓練の参加者の中から、新しくミニストリーを始める人も起こされ始めている。エクレシア桜の坂川萌子先生は、2020年2月29日から国の中心の永田町エリアで祈祷会を始め、毎週継続して行なっている。

本記事の執筆者である私も、弟子訓練での励ましを受け、東京都の世田谷区で、定期的な Bible Studyを始めている。また最近では、超教派で一致して行う福音伝道の集まりも開催している。

参加者の声

エクレシア桜 坂川 萌子

主の恵みにより、2019年末から、夫婦で弟子訓練に参加しています。1989年に救われて以来、朝のデボーションと日曜礼拝メッセージをはじめとして、絶えず聖書の学びに恵まれた環境に置かれてきましたが、この弟子訓練は、今までの学びにはない、聖書のメッセージと、集まる兄弟姉妹との交わりの祝福があり、主の臨在と実践が伴うものでした。幅広い年代と信仰年数と様々な教会に属しながらも、兄弟愛と御霊の一致があり、詩篇133篇の祝福を体験しています。

“見よ。なんという幸せ なんという楽しさだろう。兄弟たちが一つになって ともに生きることは。それは 頭に注がれた貴い油のようだ。それは ひげに アロンのひげに流れて 衣の端にまで流れ滴る。詩篇133:1-2

自らの神の召命を知り、チームでミニストリーを始めることを教えられる中で、2010年から、神に召された永田町における祈りの歩行と祈祷会に加えて、2020年2月29日からは、更に新しい祈祷会が国の中心の永田町エリアで始まり、毎週継続しています。7月からは、1997年から祈りに覚え、宣教し、家の教会を始めて今日に至る世田谷の地において、東京都内の弟子訓練とバイブルスタディも始まりました。

また、弟子訓練において素晴らしいことは、互いの神の召命とミニストリーを尊び、祝福を祈るだけではなく、必要な時には、現場へ行って、ともに参加し、協力していることです。

弟子訓練に参加して、新しく学んだことは、神の家族として、御国に至るまで、生涯ともに歩むという関係の大切さでした。イエス様がされた弟子訓練のように、選ばれて、ともに生活し、教えを受け、互いに愛し合い、仕え合い、一緒に行動することが基本であることを学んでいます。主と兄弟姉妹と、ともに生きる喜びがあり、感謝いたします。

Kishi (チャーチオンザロック)

私が弟子訓練の集まりに参加し始めて1年が経とうとしています。私にとって、自分の人生の目的を聖書から探るための旅路を整えてくれる集まりです。

メッセージや周りの人の証を聴いていてチャレンジされることは多々あります。しかし、その中でフォーカスすべきこと、手放すべきことが示され、それらを実行する力が与えられてきました。

いくつかの神学校の体験入学をしてみたこともありますが、一般企業に勤めながらイエス様を証していく立場にある私にとって、この弟子訓練グループは私の最適な学びの場所になっています。

スケジュールと連絡先

開催場所の連絡等がありますので、参加を希望される方は、以下のアドレスまで事前にお問い合わせください。

1618cor@gmail.com

ウェブサイトもございますので、合わせてご参照ください。

チャーチ・オン・ザ・ロック・ミニストリー

大東牧師 プロフィール

大東利章 北海道札幌市出身
1990年8月 自殺未遂・離婚・対人恐怖症を経て新生する
同年10月   受洗(フォースクエア福音教団)
1994年8月 主から幻と御声が与えられ、同年10月しるしとして預言が与えられる。
1996年5月 札幌市で教会の開拓を始めて以降、チャーチ・オン・ザ・ロックミニストリー創設者として、南アジア、東南アジア、アメリカ、韓国、香港を巡回、開拓された教会は、770以上、育った弟子は220人以上(2020年9月現在)
日本では、教会開拓と複数の教会の協力牧師、牧師のメンター(北海道~兵庫県)、弟子の育成、聖書学校や聖会の講師
海外では、弟子の育成、伝道集会・いやしの集会・聖書学校の講師、TVおよびラジオのメッセージ、人道支援(孤児院、フリースクール、スラムへの飲料水配給)を行なう。
2016年10月ミニストリーのベースを札幌から東京に移し、現在は横浜在住。

 

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