自殺願望・アルコール中毒から解放された青年―聖霊の力で救われる

自殺願望・アルコール中毒から解放された青年―聖霊の力で救われる

自殺願望・アルコール中毒から解放される

スペンサーは、幼い時の家族関係が原因で、自分を卑下する考えに囚われるようになっていった。家族に冗談を言った時に、皆からバカにされて、それ以来「自分のことなんでどうでもよいんだ」という考えを持つようになっていたのだ。彼の人生は荒んでいき、アルコール中毒になって、一日に12本も酒を飲むようになった。そして自殺願望にも襲われるようになり、何度もリストカットをするようになっていた。

ある日スペンサーが足を引きずりながら町を歩いていると、彼を見かけたクリスチャンの青年ナタナエルが彼に近寄って、「君のために祈らせて欲しい」と声をかけた。スペンサーは、初めは拒んだものの、ナタナエルが聖霊の導きによってスペンサーの心の病の問題を言い当てると、彼は驚き、徐々に心を開いていった。

しばらく話した後、ナタナエルは全身全霊でスペンサーのために祈った。すると、彼はすぐに酔いから冷めて、自分の身体から悪霊が出てくるのがはっきりと感じるようになった。悪霊たちは、スペンサーの身体を引っぱり、彼に再び自殺願望が生じるよう働きかけたが、ナタナエルの祈りによって聖霊の力が働き、その悪霊は去っていった。

その後ナタナエルは、スペンサーを家に連れていって介護し、彼のために祈った。すると彼は聖霊に満たされて、身体の痛みからも解放され、その場でイエス・キリストを信じた。

その後三ヶ月が経ったが、彼には抑圧感も、自殺願望もなく、アルコールにも手を出していない。聖霊の力によって、彼は解放されたのだ。今、スペンサーは、神に愛される子どもとして、正しい自己認識を持つことができるようになり、喜びを持って人生を生きることができるようになっている。

スペンサーの証からわかること

神の愛と生きる目的を知ることの大切さ

スペンサーは、家族関係が原因となり、自分という人間の価値を見出すことができなくなっていた。このようなことは、今日の社会全体でよく起きる問題だと言える。私たちの多くは、周りの人間が自分をどう評価するかによって、自分の価値を見出そうとする。だから、能力や地位、お金や友達の多さなど、付加的なものに価値を見出そうとするあまり、全ての人間が本質的に持っている命の価値を見ようとすることができない。

聖書は、私たち人間を創造した愛情深い父親のような神が存在することを教えている。そして、神が全ての人間を無条件に愛していることを教えている。私たちがこの真理を受け入れることができるなら、周りの人間の評判に関わりなく、神に愛される子どもとして自分の価値を見出すことができるようになり、人生を生きていく確かな意味と目的を知るようになる。

スペンサーは、この真理を知らなかったために、自分の殻に閉じこもり、アルコール中毒や自殺願望に侵されるようになっていったのだ。

アル中や自殺願望を生じさせる悪霊の存在

スペンサーの場合、聖霊(キリストの霊)の力を受けた時に、身体から悪霊が出ていき、アル中や自殺願望から解放された。つまり、彼の症状の原因には、明らかに悪霊が関わっていたのだ。

聖書は、私たち人間の魂を盗み、殺し、滅ぼそうとする悪霊の実在を繰り返し教えている。そして、実際に悪霊の影響を受けた人間が、病気になったり、自殺願望を持ったりするケースは存在するのだ。

悪霊は、無条件に人間に影響を与えることができるわけではない。しかし、スペンサーのように、真理を知らず、自分に対する歪んだ見方を持ち、ネガティブな状態になっている人は、特に悪霊の影響を受けやすい。

色々な中毒症や自殺の全ての事例において、悪霊の力が関係していると証明することは不可能だが、実際に関係している場合がある、ということは理解しておく必要がある。

自殺を思いとどまった後も、繰り返し自殺願望の思いにかられるような人も多いと聞くが、そのような場合は、悪霊という原因を疑ってみる必要はあるだろう。

もしも、この記事を読むあなたや、あなたの周りの人々が、中毒症や自殺願望で悩んでいたら、神に祈り、イエス・キリストに助けを呼び求めるよう強くお勧めしたい。医学の力で中々解決しないこの種の問題も、キリストという最高の医者の元には、解放の力があるからだ。

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