ニック・ブイチチ―手足が無くても希望でいっぱい!最高の人生の秘訣


ニック・ブイチチ

幼少期の苦悩

ニックブイチチ(Nick Vujicic)、1982年にオーストラリアで生まれたが、テトラ・アメリア症候群によって、誕生の時から両手・両足が無かった。愛情深い両親から育てられたが、周りの人々からは奇異な目でみられ、孤独で辛い幼少期を過ごす。

子供の頃、ニックの心にずっとあったのは、次のような疑問だった。

「神よ、どうして僕の手足を奪ったのですか?
どうして皆が持っているものを僕に与えないのですか?
神よ、僕が答えを得るまでは、僕はあなたに仕えることはできない。」

ニックは人生に絶望を感じ、一時は自殺を考えたほどだったが、彼に自殺を思い止まらせたものは、両親の愛だった。

人生に希望を見い出す

ニック・ブイチチ

そんなある日、ニックの母が重度の障害を抱えた人の記事を読み、それをニックに読ませたところ、その記事の内容がきっかけとなって、彼は前向きな生き方に目覚めるようになっていった。自分に無いものではなく、自分にあるものに感謝をするようになったのだ。

そして15歳の時、ニックは聖書のヨハネ9章を読んで、イエス・キリストに人生を捧げた。その理由について、彼は次のように語っている。

またイエスは道の途中、生まれつきの盲人を見られた。人々は「この人はどうして盲目に生まれたのですか?」と聞きます。イエスはこう答えられた。

「神の業が、この人に現れるためだ。」

また、テモテ第二3:16で「聖書はすべて、神の霊感によるもので」とあります。だから私は、神が私に息を吹き込まれたと信じたのです。命です。そして信仰が与えられ、平安に満たされ、神が私の疑問に答えて下さいました。その疑問とは「なんでぼくを、こんな風に造ったのか?」というものです。

その答えは「私を信じるか?」というものでした。そしてその問いかけに「YES」と答えられたなら、全ての事が、気にならなくなるのです。・・・

両手両足が、ぼくに平安を与えるのでは無い事は分かっていました。両手両足そのものじゃない。僕は、自分が何者なのか、真実が知りたかった。―なぜ自分がここにいるのか?もし、ここに居なければ、自分はどこへ行くのか?その答えはどこにもありませんでした。イエス・キリスト以外には。イエスだけが、僕にその答えを与えてくれたのです。

その後、ニックは講演家として、17歳から現在に至るまで、世界37カ国以上で講演ツアー行い、数億にも上るたくさんの人々に感動を与えてきた。少なく見積もっても、20万人は彼のメッセージを通して、神を信じるようになったという。

日本では、2011年の大震災の後に、フジテレビ「奇跡体験アンビリーバボー」にも出演し、大反響となったことも記憶に新しい。

ニックは世界中での講演を通して、あきらめないでチャレンジし続けることや、人生の目的を見出すこと、そして神様の愛を知ることの大切さを、私たちに語り続けてくれている。

ニックからのメッセージ


神は、あなたの痛みを忘れない。
神は、あなたの家族を忘れていない。

もしかしたら、この映像を見ながら、ぼくの苦しみを、自分の苦しみと比べているかもしれない。でも、そこに希望は見つからない。自分と人を比べても、そこに希望は見つからないよ。

でも、希望は神の御名の中にある。
主、イエス・キリストの御名の中に。

君が自分の痛みを、無限で計り知れない神の愛と恵みと比べた時に、希望が見つかるんだ。

「主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼を張って上ることができる。」(イザヤ40:31

状況が変わる必要はない。両腕や両足は僕には必要無い。ぼくには、聖霊の翼が必要なんだ。そして、僕は羽ばたいている。イエスが、僕を高く支えてくれていると知っているから。

神を諦めちゃダメだ。神が君を諦めないから。

 

それでも僕の人生は「希望」でいっぱい
ニック・ブイチチ
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