秘密結社 フリーメイソン・イルミナティの運命②―悪魔的世界支配の終焉


666の印と反キリストへの従順

前回の記事では、フリーメイソンとイルミナティの関係を確認しつつ、彼らが悪魔主義者であり、その思想によって世界統一を目標としていることを明らかにしました。彼らの活動の本当の意味と、その最終的な運命について理解するために、まずはその思想の源流となっているバビロンに注目をしてみたいと思います。

イルミナティの思想の源流―ニムロデとバベルの塔

バベルの塔―神への反逆と世界統一の象徴

旧約聖書、創世記の有名な話の一つに、かつて「ニムロデ」という人物が、「バベルの塔」を建てようとした物語があります。彼は、世界統一を試みた地上での最初の権力者でした。しかし、大洪水の後の神の命令は、人が地上全体に増え広がることであったため、一箇所に集まって統一国家を作ろうとすることは、神への反逆を意味したのです。

結局神は、塔を建設しようとした人々の言語を混乱させ、彼らの計画を挫折させ、人が異なる言語で地の全面に広がるようにしました。そして、このバビロンでの事件以降、「ニムロデ」は神への反逆の象徴となり、後に彼が神格化されることによって、古代世界における様々な偶像礼拝の起源となっていったのです。また、「バベルの塔」は、神への反逆としての世界統一の試みの象徴となりました。

そのうちに彼らは言うようになった。「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから。」5 そのとき主は人間の建てた町と塔をご覧になるために降りて来られた。

主(ヤハウェ)は仰せになった。「彼らがみな、一つの民、一つのことばで、このようなことをし始めたのなら、今や彼らがしようと思うことで、とどめられることはない。7 さあ、降りて行って、そこでの彼らのことばを混乱させ、彼らが互いにことばが通じないようにしよう。」

8 こうして主は人々を、そこから地の全面に散らされたので、彼らはその町を建てるのをやめた。9 それゆえ、その町の名はバベルと呼ばれた。主が全地のことばをそこで混乱させたから、すなわち、主が人々をそこから地の全面に散らしたからである。(創世記11:4-9)

バベルの塔―ニムロデによって建設されたが神の裁きが下った

バベルの塔―ニムロデによって建設されたが神の裁きが下った

ニムロデを創始者と自称するフリーメイソン

ニムロデの象徴的な意味について確認をしたところで、フリーメイソンの思想の源流を確認してみましょう。なんと彼らは、自分たちの創始者であり開祖である人物が、この「ニムロデ」だと説明しているのです。

「我々の創始者であり、最高のグランド・マスターは、あの有名な[悪名高い]塔の建設者、ニムロデ王本人であると断言されている。当時の活動的メイソンたちに最初の「命令」を与えたと言われるのは、ソロモン王ではなく、ニムロデなのである。」(W・E・リデル)

またフリーメイソンの筆頭であるロスチャイルド家は、自らをニムロデの子孫と自称しています。この事実と関係して、実際にロスチャイルド系企業の中には、ニムロデ(Nimrod)の名前が入っているものも存在するようです。

Rothschild Nemrod Diversified Holdings / Rothschild Nemrod Leveraged Signature Fund

旧約聖書に登場するニムロデの塔の建設計画は、神の怒りによって挫折しましたが、ニムロデが成し遂げられなかったバベルの塔の建設による世界統一は、フリーメイソン・ロスチャイルド家に引き継がれ、今の時代に完成させられようとしているのです。

聖書預言の成就―神への反逆は裁きを招く

新バビロニア帝国の台頭と裁きが預言される

バベルの塔の事件の後、その周辺の地域はメソポタミア文明として栄えるようになりましたが、そこで行われた宗教は、その後世界各地に広がっていった悪魔崇拝、偶像崇拝、占い、占星術などのあらゆるオカルトの源流となりました。

その後、時代を経て、紀元前625―539年に、このメソポタミア地方で新バビロニア帝国が栄化を誇りました。この帝国は、バビロン特有の悪魔的なオカルト宗教に深く関わり、世界帝国として傲慢になっていましたが、バビロニアが台頭する百年以上前、ユダヤ人の預言者イザヤは、予めこの帝国の台頭と崩壊について、以下のように預言していました。

「わたしは彼らに対して、メディヤ人を奮い立たせる。・・・こうして、王国の誉れ、カルデヤ人の誇らかな栄えであるバビロンは、神がソドム、ゴモラを滅ぼした時のようになる。そこには永久に住む者もなく、代々にわたり、住みつく者もなく、アラビヤ人も、そこには天幕を張らず、牧者たちも、そこには群れを伏させない。」(イザヤ13:17-20)

バビロン滅亡の聖書預言が成就する

イザヤ書の預言では、主に次の四つの出来事が予告されていました。

  1. バビロンは栄華を誇るようになる。
  2. バビロンは滅ぼされる。
  3. バビロンを滅ぼすのはメディヤ人である。
  4. バビロンには人が住むところとはならなくなる。

驚くべきことに、聖書の神は、どの帝国が台頭するかだけでなく、その帝国がどの国によって滅ぼされ、後にどんな状態となるのかまで、全てを見通していたのです。

そしてこの預言は、西暦前539年、メディヤ・ペルシャの軍隊がバビロン市を征服することによって成就しました。さらに時を経て、バビロン市は徐々に衰退していき、誰も人が住まない場所となり、今日まで変わらずその状態は続いています。こうして、預言者イザヤによって語られた預言は、ことごとく成就したのです。

バビロンの遺跡

※バビロンの遺跡。今も廃墟となっている

バビロンが滅ぼされた理由―傲慢と偶像礼拝

については、旧約聖書のダニエル書5章には、以下のように書かれています。

22 その子であるベルシャツァル。あなたはこれらの事をすべて知っていながら、心を低くしませんでした。23 それどころか、天の主に向かって高ぶり、主の宮の器をあなたの前に持って来させて、・・・ぶどう酒を飲みました。あなたは、見ることも、聞くことも、知ることもできない銀、金、青銅、鉄、木、石の神々を賛美しましたが、あなたの息と、あなたのすべての道をその手に握っておられる神をほめたたえませんでした。

24 それで、神の前から手の先が送られて、この文字が書かれたのです。25 その書かれた文字はこうです。『メネ、メネ、テケル、ウ・パルシン。』26 そのことばの解き明かしはこうです。『メネ』とは、神があなたの治世を数えて終わらせられたということです。(ダニエル5:22-26)

バビロニア帝国は、その富と権力ゆえに傲慢になり、全てを支配している天の神ではなく、何の力も無い偶像を拝み続けました。その結果、聖書で預言されていた通り、神の裁きが下ったのです。

神の霊感を源とする聖書預言は、必ずその通りに成就します。そして、ニムロデのバベルの塔や新バビロニア帝国の事件からもわかる通り、神に向かって高ぶり反逆する勢力は、遅かれ早かれ滅ぼされることになります。

フリーメイソン・イルミナティは、ニムロデの野望に倣い、悪魔的な方法で世界統一を試みることによって、かつてのバビロンと同じ運命を辿ろうとしているのです。

※なお、バビロンの倒壊の預言に関するより詳しい解説は、以下の記事をご参照下さい。

新バビロニア帝国の栄華と荒廃―聖書預言

イルミナティの末路―必ず到来する黙示録の世界

666の印と反キリストへの従順

聖書の預言が、歴史的に正確に成就してきたのであれば、未来に関する預言の内容も、その通りに成就すると確信することができます。

新約聖書のヨハネの黙示録には、この世界の終わりに起きることが定めされている一連の出来事が、詳細に預言されています。そこで、黙示録の内容から、世界の終わりの進展と、フリーメイソン・イルミナティの運命を確認していくことにしましょう。

※聖書預言における「世の終わり」とは人類の滅亡ではありません。人間による支配の時代が終わり、神の国の支配が始まる、という意味です。

大患難時代の世界支配。獣の刻印と666

聖書では、世の終わりに、「大患難」が生じる七年間の期間があると繰返し預言されています。専門的には大艱難時代と呼ばれます。この時代は、神の裁きを目前に控え、史上最も悪が増大する期間となります。そして、悪魔主義的な世界統一も、この時代に到来することが、黙示録では明確に預言されています。

完全な世界統一を成し遂げるのは、「フリーメイソン・イルミナティ」のような集団ではなく、「反キリスト(獣)」と呼ばれる一人の人物です。大患難時代の中期において、彼がどのような支配を行うかについては、黙示録の中で、次のように預言されています。

また、小さい者にも、大きい者にも、富んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。17 また、その刻印、すなわち、あの獣(反キリストの勢力)の名、またはその名の数字を持っている者以外は、だれも、買うことも、売ることもできないようにした。ここに知恵がある。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。・・その数字は六百六十六である。(黙示録13:16-18)

反キリストは、世界中の人々の右の手か額かに獣の刻印を受けさせ、その刻印が無ければ生活ができないようにしてしまうのです。つまり、その時点で彼は、世界を支配する絶対的な権威を持っているのです。

刻印と言えば、イルミナティや世界支配層が、世界市民にチップを埋め込んで、一人一人のID番号を管理しようと計画しているのは、有名な話です。トランプ氏の当選で廃止されようとしていますが、バラク・オバマ氏が制定したオバマ・ケアには、国民の皮膚の下にチップを埋め込む計画が、しっかりと盛り込まれていました。

このような流れを考えていくと、現代のイルミナティは、大患難時代に台頭する反キリストと彼の世界統一に向けて、準備を整えていると言えるでしょう。そして、世界政府が到来した時に、彼らの多くはその支配構造において、重要なポジションに就くと推測されます。

三年半で終わる反キリストの独裁的世界支配

反キリストによる完全な世界統一は、わずか三年半で終わります。それは、神による決定的な裁きが、全地球規模で下るからであり、イエス・キリストが栄光の王として再び地上に来る時でもあるからです。

反キリストと偽預言者は捕らえられ、火の池に投げ込まれて永遠に滅びます。それと同時に、彼の支配に加担していた、全ての悪魔主義者たちも、同じように滅ぼされることになります。

19 わたしはまた、あの獣と、地上の王たちとその軍勢とが、馬に乗っている方とその軍勢に対して戦うために、集まっているのを見た。20 しかし、獣は捕らえられ、また、獣の前でしるしを行った偽預言者も、一緒に捕らえられた。このしるしによって、獣の刻印を受けた者や、獣の像を拝んでいた者どもは、惑わされていたのであった。獣と偽預言者の両者は、生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。(黙示録19:19)

その後の地上では、人間による支配の時代が完全に終焉を迎え、イエス・キリストによって神の国が支配する時代が、永遠に続くようになります。この王国を、専門的には「千年王国」と呼びます。この時代に、あらゆる戦争は取り除かれ、地上はかつてない平和と繁栄の時代を迎え、それが永遠に続いていくことになるのです。

なお、大患難時代やキリストの再臨、千年王国に関するより詳しい情報は、以下の一連の記事をご参照下さい。

キリストの再臨に向かうダニエル書の終末時計|聖書預言―世界の終わり
大患難~携挙、666、キリスト再臨とハルマゲドン|聖書預言―世界の終わり
千年王国~キリストが実現する神の国|聖書が預言する人類の未来

神の計画とあなたの選択

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これまでに解説してきた預言の内容は、確かに聖書の中で明確に語られているものであり、絶対に変わることの無い神の計画です。しかし、神の国が到来した時に、あなたが祝福を受けるか、裁きを受けるかは、あなたの選択によって変わってくることになります。

大患難時代の目的の一つは、人類の罪に対する神の裁きです。ですから、大患難の前に、すでに悔い改めて神を信じるようになっているクリスチャンは、その時代の苦しみに遭うことはありません。特別な方法で、神からの守りを受けるからです。

しかし、もしもあなたが大艱難時代の苦しみを通過することになるのであれば、どんな犠牲を払ったとしても、反キリストを拝んではなりません。そして、生活のためだからといって、彼によって強制される獣の刻印を受けてもなりません。なぜなら、獣の刻印を受け、その像を拝む者は、永遠の裁きを受けると預言されているからです。

「獣とその像とを拝む者、まただれでも獣の名の刻印を受ける者は、昼も夜も休みを得ない。」(黙示録14:11)

しかし、キリストを信じ、獣の像を拝まず、その刻印を受けなかった人々は、たとえ殉教するとしても、復活して、永遠の命を受けます。大患難時代にあって、信仰によって神に従い続けた人には、神の国での永遠の祝福が約束されているのです。

「私は、・・見た。獣と、その像と、その名を示す数字とに打ち勝った人々が、神の立琴を手にして、このガラスの海のほとりに立っていた。3 彼らは、神のしもべモーセの歌と小羊の歌とを歌って言った。「あなたのみわざは偉大であり、驚くべきものです。主よ。万物の支配者である神よ。あなたの道は正しく、真実です。もろもろの民の王よ。4 主よ。だれかあなたを恐れず、御名をほめたたえない者があるでしょうか。ただあなただけが、聖なる方です。すべての国々の民は来て、あなたの御前にひれ伏します。あなたの正しいさばきが、明らかにされたからです。」(黙示録15:2-4)

キリストを信頼する人々にとって、今のこの世界の現状は、悲観的なものではなく、むしろ神の国の到来の前兆です。あなたが真実を知り、確かな希望によって人生を歩むことができるかどうかは、あなた自身の選択によって決まるのです。

神はあなたに素晴らしい計画を持っており、永遠の命を与えようとしています。そして、あなたが罪の裁きを受けることが無いように、イエス・キリストをあなたの罪の身代わりとして十字架に架けたのです。あなたが神の愛を受け入れ、キリストによる罪の赦しを信じるならば、来るべき患難の時代に、神の怒りから救われることでしょう。

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2件のフィードバック

  1. 三島 より:

    新着記事のお知らせメールが届き、早速ブログを訪問すると、2016年6月の過去の記事でした。
    「TRUE ARK」の記事は全部目を通していますが、個人的に、憎きこの世の偽りの支配者サタンの手下にある者ドモに関する記事には特に敏感なので何度読んでもピン!ときます。
    コロナの続きの記事を待っていますがなかなか出ませんが・・・
    12月に入り、寒さに連れて再び今度はオミクロンが大流行となっていて、ヤフートップページの本日の新規感染者は41485名
    重症患者は281名
    5歳から11歳の子供にワクチンを特例認証したという厚生省の記事の見出しもありました。
    困ったものです!単なる風邪かインフル程度を世界や国を挙げて洗脳すれば簡単に引っかかる国民の心理には(も)・・・・・

    話は変わりますが、秋篠宮家の多くの間違った問題をご存知でしょうか。
    天皇はエフライムの末裔だという証拠の記事を、レムナントの久保有政さんが沢山書いており、証拠内容に無理がないので信じています。
    また、他の牧師さんの本の見出しには「皇室家は風前の灯火」で、天皇制度こそは世界の終わりを告げる終末時計であり、その鍵を握っている特別な王族との事で、この牧師さんは、天皇はユダ族とあるけど個人的にはエフライムだと思っています。
    旧約聖書のホセア書にはエフライムの預言が中心で、過去から現在、未来までのエフライムの預言にも関心はとても高くなりました。
    下は皇室問題の間違いを暴いたジャーナリストの篠原常一郎さんの動画です
    が、これだけ暴露してもまだどこからも圧力はかかっていない、視聴数がひとつの動画につき6万から10万あると言う・・・
    宜しければ聴いてみてください。
    https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=%E7%AF%A0%E5%8E%9F%E5%B8%B8%E4%B8%80%E9%83%8E%20youtube%20%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96&x=wrt&oq=%E7%AF%A0%E5%8E%9F%E5%B8%B8%E4%B8%80%E9%83%8E%20youtube%20&aq=4&ts=15737&ai=b089b8dc-e36f-41da-abd8-d707a14099dc&at=s

    篠原さんは昨年10月に入籍した眞子さんの婚約者である母親の不正受給の件で再告発状を提出しています。

    ※私のコメントは関心のある記事に対しては常連であり、今回のコメントは記事とは無関係でもあると感じていますので認証はされなくても構いません。

    • true-ark より:

      いつもお読みいただきありがとうございます!
      こちらの記事については、配信予定ではなかったのですが、設定をいじっていたら配信されてました。しかし、このコロナ騒動においてタイムリーな記事でしたので、神の導きを感じ、そのままにさせていただきました。
      オミクロン騒動やワクチン三回目など、本当にひどい世の中ですね。聖書預言を絡めた記事は、近日アップしたいと考えております。

      天皇がイスラエルの末裔であるという話は何度か聞いたことはあります。現時点では私はあまり関心の無い話題なのですが、今後気になる際は目を通させていただきますね。

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