神の存在は証明できるのか~科学と証拠の関係

墓から消えて復活したイエス

墓から消えたイエスの遺体

「神の存在は科学で解明されていないから」「神の存在を証明する証拠は無いから」このような理由を挙げて、神を信じようとしない人はとても多い。そこで今回の記事では、このような疑問や意見に対して、納得のいく答えを、提供していく。

▼目次

  1. どんな神を証明するかを定義する
  2. 証明とは何か?科学的証明が全てなのか?
  3. キリストの復活~聖書の神が用いた証明方法
  4. 事実に基づく論理的整合性のある結論

どんな神を証明するかを定義する

神の存在を証明できるのか?この疑問に答えるために、まず始めに考えるべきなのは、「神」という言葉の定義だが、一般的には、次のようになっている。

「宗教信仰の対象。一般に絶対的,超越的な存在とされ,原始信仰の段階では,人間をこえた力と考えられ,高度宗教では超越的力を有する人格的存在とされるのが普通。」([ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 2012])

ここで問題となるのが、「超越的な信仰の対象」という点では、ほとんどの人が共通認識を持っているが、具体的に神がどんな存在なのか?という点においては、人それぞれ変わってくる、ということだ。

たとえば、唯一神を信じるキリスト教が定義する神と、日本の神道において定義する神は、様々な点で異なってくるし、「神は自然界そのものだ」と考える人や、「神は人間の心の中にいる」と考える人もいる。

このような、「神の定義」に対する違いを考えれば、神の種類によって、証明する必要のある項目が変わって来ることがわかるだろう。

そこで、今回の記事では、神の定義を「聖書で教えられている唯一神」に絞って、話を進めていく。

証明とは何か?科学的証明が全てなのか?

証明の意味を定義する

次に、「証明」という言葉の意味を定義したい。難しい表現を避けて簡潔に答えれば、証明とは「一般には特定の事柄,命題が間違いないことを明らかにすること」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)を表している。

間違いないことを明らかにする基本的な方法は、証拠を挙げて、その証拠を元に、論理的な結論を導き出すことだ。そして、そこで用いる論理に、矛盾がなく、整合性があれば、それは多くの人に確信を与える証明として成り立つことになる。

証拠の種類~人的証拠と物的証拠

一般的に、裁判などで用いられる証拠には、人的証拠(人証)と、物的証拠(物証)とがある。

人的証拠とは、証人・鑑定人・当事者本人による証言が、証拠資料とされるものを指す。

一方、物的証拠とは、検証物や文書など、物の存在・形態・状況が証拠資料とされるものを意味する。

そして、以上の知識を前提に、本テーマに関連して抑えておくべき大事な点は、「科学的な手法」とは、あくまで証拠を集める際に用いられる方法の一つであって、その全てではない、ということだ。

死因を特定する場合、どんな証拠が必要か?

たとえば、ある部屋で死んでいた人の死因を検証する場合を考えてみよう。解剖をして、その人の人体を調べ、医学的な見地で死因を検証する場合、そこで得られる物的証拠には、科学的な手法が用いられる。

一方、もしもその人の部屋に、全く別の人の足跡が残っていれば、それは他殺を示唆する有力な物的証拠となるが、その場合、証拠を確立するために、科学的な手法が必要とされることはない。

さらに、その現場を近所の人が見ていて、その一部始終を証言したとすれば、その目撃証言は極めて有力な人的証拠となるが、その場合にも、科学的な手法が用いられるわけではない。

最後に、目撃者が一人ではなく、複数人おり、彼らの証言の内容の本筋が一致していれば、それはより確実な証拠として見做されるようになるだろう。(ここでも科学は必要とされない)

このように、科学的な手法とは、あくまで証明のための証拠を見出すために用いられる「一つの手段」なのであって、その全てではない。むしろ、テーマによっては、科学的な手法に頼らずとも、何かを証明することが十分に可能なのだ。

キリストの復活~聖書の神が用いた証明方法

聖書の神とは、キリスト教で信じられている唯一神(三位一体の神)であり、全知全能の力によって、万物と生命を無から創造した、絶対的な存在のことだ。では、そのような絶対的な創造者としての神の実在を証明する、どんな方法があるのだろうか?

様々な方法があるが、今回は「キリストの復活」に焦点を当てて、証明を進めていく。

キリストの復活とは?

聖書筆者たちの証言によれば、イエス・キリストは、人の姿を取って、天から遣わされた「神の子」だ。そして、イエスが「神の子」であることを確かに証明する証拠とは、「キリストの復活」だと証言されている。

「御子(イエス)は、・・聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。」(ローマ1:6-7)

聖書の記録によれば、イエス・キリストは、十字架刑で処刑された後、葬られ、三日に復活した。ここで用いられた十字架刑という処刑法は、当時最も残酷な処刑法として知られており、イエスの死が、蘇生の見込みが全く無いほど、完全なものであったことは明らかだ。

そのように、完全に死んだ状態の人間が、本当に復活し、元気な姿で、人々の前に現れたとすれば、それは間違いなく、「命の創造者」としての唯一神の実在を証明する、有力な証拠となるだろう。

神が用いた証明方法~目撃者による証言

聖書の神が、命の創造者としての実在を証明するために用いた最大の方法は、人間の科学的手法を必要とするものではなかった。それはもっと大胆かつ、直接的な方法であり、復活したイエスが、直接500人以上もの弟子たちに現れ、その弟子たちが、目撃した事実を証言し、記録していく、という方法だった。

本記事で既に述べたように、過去に起きた出来事を証明する際には、目撃者の証言は極めて重要な証拠と判断される。その際に、目撃者が複数人いて、彼らの証言の本筋が一致していれば、それは更に有力な証拠として確立される。キリストの復活の場合、その証人の数は500人以上にも上った。したがって、復活の証拠は、極めて頑丈な土台の上に据えられていることがわかる。

(ちなみに、当時のユダヤ人が採用していたイスラエルの法律(モーセの律法)では、事件を証明するためには、最低でも二人の証人が必要とされた)

さらに、それら目撃者証人たちは一致して、迫害や殉教のリスクにも関わらず、キリストの復活を証言するために、生涯を捧げていった。復活が事実で、彼らの動機が純粋で無ければ、そのような人生を送ることは、到底不可能だっただろう。

英国最高裁の裁判官、エドワード・クラーク氏は、裁判官の視点に立ち、キリストの復活に関する証拠を調査した上で、キリストの復活が確かであるとの結論に達し、次のようなコメントを残している。

「私にとってこの証拠は決定的である。最高裁の裁判官として、これまで入念に証拠を調べ判決を下してきたが、これほどまでに圧倒的な証拠を今までに見たことが無い。弁護士としても、私は福音書の証拠を文句無しに受け入れることができる。証言者は信用できる人物であり、その人物像からも、証言内容の確かさが立証される」

なお、キリストの復活について詳しく知りたい方は、「イエス・キリストは本当に復活したのか?」をお読みすることをお勧めする。

事実に基づく論理的整合性のある結論

神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださった」(ローマ10:9)

キリストの復活の証拠は、命の創造者を示す

「キリストの復活」という証拠が、意味することは何か?人が完全に死んで、復活することはあり得ない。しかし、もしもキリストが本当に復活したのなら、論理的整合性のある結論として、人間に命を与えている神の実在と、その超自然の力が証明されることになるだろう。

最後に、聖書によれば、キリストの復活は、神の実在だけでなく、もう一つの重要な真実を証明している。

「御子(イエス)は、・・聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。」(ローマ1:6-7)

イエス・キリストの復活を通して、創造者としての実在と、救い主キリストを明らかにする、これが、聖書の神が私たち人間に対して用いた、最大の証明の方法なのだ。

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ3:16)

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